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新しい「iPad Pro」を手にして分かったeSIMのメリットと課題 iPhoneのeSIMオンリーは時期尚早か

ITmedia Mobile / 2024年6月14日 11時20分

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物理SIMが使える「12.9型iPad Pro(第4世代)」

 とにかくディスプレイが大きく、薄いタブレットがほしい。そんな理由から新しい「13型iPad Pro(M4)」を購入した。これまで筆者は「12.9型iPad Pro(第4世代)」で原稿を書き続けたが、キーボード(Magic Keyboard)と組み合わせると、1kgを超える重量になり、肩への負担を感じていた。別モデルの買い替えを検討していた矢先に、新型iPad Pro発表のニュースが飛び込んできた。

 新型iPad Proは、Appleが5月8日(日本時間)に発表したタブレットで、フルモデルチェンジと呼べるほど全面的に機能を刷新している。有機EL(OLED)を2枚重ねた「タンデムOLED」を採用し、薄型かつ軽量になったことや、ディスプレイの制御などを実行するためのM4チップを搭載するなど、これまで以上に注目ポイントが多い。詳細は既に記事を掲載しているので、そちらにご覧いただきたいが、筆者が注目したのはiPadで使えていた物理SIMに対応しなくなったことだ。

 購入後に初期設定をする際、SIMもいつものように差し替えれば済む、と思ったそのときだった。新型iPad ProにSIMスロットがなく、SIMの移行がいつもの差し替えだけで済まない、と実感した。

 もちろん、新型iPad Proで物理SIMが使えないことを知ってはいたが、いざ目の当たりにすると、旧世代iPad Proとのギャップがあり過ぎて戸惑う。そう、新型iPad ProはeSIMにしか対応しない。eSIMは、物理SIMのように差し替えなくても、ネットワーク経由で契約者情報(プロファイル)を書き換えたり、プランを変更したりできるのが特徴だ。

 物理SIMに対応しないiPad Proで、これまで通りモバイルデータ通信サービスを利用するには、物理SIMからeSIMへの移行作業が必要となる。

●物理SIMからeSIMへはどのように移行するのか 新型iPad Proで手順を確認

 ここからは、肝心の手順について確認しながら、eSIMオンリーになったiPad Proで実感したeSIMのメリットと課題をお伝えしたい。なお、今回は、筆者が使っているauの「タブレットプラン3」(月間データ容量3GBで1100円/月)を例に、手続きの手順を見ていく。

 簡単な概要は「SIM(SIMカード/eSIM) :機種の変更/eSIM再発行のお手続き」というページに記載がある。手数料は「現在契約中の回線種別(4G/5G/5G SA)のまま手続きする場合」が無料となる一方で、「現在契約中の回線種別と異なる回線種別へ変更する場合」が3850円(税込み)となる。受付時間は1時~2時、7時~23時。システムメンテナンスなどを除く時間帯なら手続きが可能だ。

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