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KDDI、都心で5Gのフルパワー発揮へ 他キャリアにない強みは?

ITmedia Mobile / 2024年6月14日 21時35分

●設置最多のSub6基地局が強みに

 KDDIの前田大輔技術企画本部長は「200MHzを保有していることがいよいよ強みとなってくると話す。

 5G開始時のSub6周波数割り当てにおいてKDDIとドコモは200MHz、ソフトバンクと楽天モバイルは100MHzの割り当てを受けている。これまで衛星干渉の影響でフルに利用できなかったSub6帯が本格的に活用できるようになったことで、高速化や容量拡大の点で有利になるという。

 また、基地局数の多さも強みとなる。KDDIが運用する基地局数は2024年6月現在で9.4万局を超える。2023年末の7.2万局から、半年で2.2万局を増やしている。

 このうちSub6の基地局数は3.9万局で、他キャリアと比較しても運用数が多い。この置局の多さが、今後のネットワーク品質改善の上で強みとなってくるという。

 KDDIの佐藤拓郎技術企画部長は「基地局数が多い場合は局あたりの出力を抑えないと衛星事業者への干渉条件を超えてしまうため、これまで干渉制御を強めにかけてきた。衛星干渉の緩和によるエリア拡大効果は、KDDIが一番受けることになる」とコメントした。

 さらに、KDDIが周波数割り当てを受けている3.7GHz帯と4.0GHz帯が近い範囲にあることも整備上有利に働くという。また、「Massive MIMO」という多くのアンテナを使って、同時にたくさんのユーザーに電波を送るアンテナ技術の活用もしやすくなる。Massive MIMOの活用により、特に混雑している駅前などのエリアでの通信速度改善も期待できる。Sub6の2波を同時に制御するサムスン電子製のMMU(Massive MIMO UNIT)を日本で初めて導入し、2024年度中に運用開始する方針を示した。

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