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“ミッドレンジの王者”OPPOを猛追するモトローラ 「OPPO Reno11 A」vs「moto g64 5G」に注目

ITmedia Mobile / 2024年6月22日 6時5分

 バッテリーの容量自体も、Reno9 Aの4500mAhから500mAh上がり、5000mAhに増加した。カメラはメインの広角カメラが6400万画素に上がった他、インカメラも3200万画素に。ディスプレイも0.3型大型化しているが、ベゼルを細くしたことで横幅は1mmアップにとどめている。さらにリフレッシュレートが90Hzから120Hzに上がり、スマホの基礎体力ともいえるスペックは軒並み向上している。

 にもかかわらず、価格はほぼ据え置きだ。オープンマーケット版の希望小売価格は4万8800円(税込み、以下同)。Reno9 Aが4万6800円だったため、2000円の差しかない。1年前と比べ、円安が進行している他、物価も上がっている。機能が進化したことまで加味すれば、むしろコストパフォーマンスはReno9 A以上によくなったといってもいいだろう。Y!mobileや楽天モバイルに加え、8社のMVNOが取り扱いを表明しているのは、そのためだ。

●グローバルモデルとの共通化を進めたReno11 A 防水・防塵はグレードダウンに

 では、なぜReno11 Aは5万円を下回る価格を打ち出せたのか。オウガ・ジャパンのプロダクト部 プランニングマネージャーの坂井公祐氏は「グローバルの仕様に合わせていくことで、スケールメリットを生かした」と語る。具体的には、防水・防塵(じん)の仕様がIPX8/IP6XからIPX5/IPX6にダウンしている。おサイフケータイには引き続き対応しているものの、その他の部分はグローバル版に準拠することでコストを抑えたというわけだ。

 プロセッサがQualcommからMediaTekに変更されたのも、こうした戦略を踏まえたものだという。坂井氏は、「トータルで価格をどう抑えるか。性能を下げるわけにはいかないので、この価格帯で優れた性能を持っているプロセッサを選択した」と話す。

 実は海外では、Reno11 Aに先立ち、「Reno11 F 5G」というモデルが2月に発表されている。海外モデルのため、おサイフケータイには非対応だが、プロセッサや急速充電、ディスプレイ、カメラなどの仕様は同じ。一部カラーや背面処理も共通している。兄弟機というより“双子”に近い。防水・防塵のスペックがグレードダウンしているのも、グローバルモデルとの共通化が進んだためだ。

 もともと日本専用モデルとして開発され、いわゆるベースモデルがなかったReno Aシリーズだが、Reno11 Aでは、その立ち位置がやや変わっていることがうかがえる。背面が光を受けて輝くOPPO Glowは、ダークグリーンのみ。コーラルパープルに日本市場では珍しい派手なテクスチャーが採用されているのも、グローバルモデルとの共通化が進んだためだろう。

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