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「Xperia 1 VI」ファンイベントで感じた“体験”の重要性 設計で苦労したカメラは「テレマクロ」推し

ITmedia Mobile / 2024年7月17日 16時30分

 そのテレマクロ撮影機能は実機で試すこともできたが、撮影に少し苦戦する人もいた。スタッフが実機で丁寧に説明していたが、ピント合わせは少し時間がかかるようだ。

 テレマクロ撮影はどのようなシーンにおいて役立つのか。ここで少し補足したい。カメラのレンズには被写体に近づける距離に限界があり、近づき過ぎてしまうと、ピントが合わなくなってしまう。撮影できたとしても、手や人の影が映り込んでしまう。

 そこで、ソニーが考えたのは、望遠力を生かしたマクロ撮影だ。被写体に近づかなくても、光学ズームで劣化なく撮影でき、まるでマクロレンズで撮影したかのような仕上がりとなる。

●写真家/ビデオグラファー視点でXperia 1 VIを解説 「逆さ持ちのスマホ」で日常を面白く切り取れる

 カメラ機能に関しては、写真家/ビデオグラファーとして活動する中西学氏が、作例とともにXperia 1 VIの凄さを語り、写真撮影のコツなどを紹介した。

 よくある他社のデジタルズームだと、レンズを伸ばしてズームしているわけではなく、単に画像の一部分を切り取っているだけなので劣化しがち。一方、Xperia 1 VIは物理的にレンズの位置を動かす。一眼レフカメラの望遠レンズを伸ばすような形で撮影するため、きれいな仕上がりとなることを中西氏は評価していた。

 日頃からビデオグラファーとしても活動する中西氏らしい気付きとして、Xperia 1 VIが手ブレ補正に強いことを挙げる。手ブレ補正により、「静止画撮影だけでなく、映像制作にも活用できる」と中西氏は語る。

 また、スマートフォンを逆さにして撮る、という常識とは逆の発想も中西氏ならでは。「私はダイナミックに撮ることが多いので、スマートフォンを逆さに持って下から取ることが多い」と中西氏。逆さに持つ、とはカメラレンズが地面に近くなるように持つ、という意味。底面が上を向くように持ち、下から見上げるように撮影すると、日常を面白く切り取れるようだ。

 初心者にはまず「露出補正」を使ってほしい、と話す中西氏は、Xperia 1 VIでも露出補正ができることを訴えかけた。露出とはカメラのイメージセンサーに取り込まれる光の量を指す。その量はレンズの絞りとシャッター速度で決まる。オートモードではこれらをシーンに適切な値にすることで、ほどよい仕上がりとなるが、自分好みの明るさにすることも可能だ。

 その補正をカメラ任せにせず、ユーザー自らで行う、というのが中西氏の話す露出補正だ。露出を補正するためのスライドバーを調整して、「写真を暗くすると、全体のディティールがグッと出て、よりこの暗い表現がしやすくなる。露出補正を適正(0)にすると、カメラが判断したものしか記録できない」(中西氏)ため、この仕組みを覚えておくと表現の幅が広がるようだ。

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