スマホやハンディファンが爆発する危険性も? 真夏の炎天下、75度超になる車内でやってはいけないこと
ITmedia Mobile / 2024年7月31日 6時5分
車を運転するとき、スマートフォンをナビ代わりに活用することは珍しいものではなくなくなった。道路を走っている車の中をちらっと見ると、ダッシュボード周辺にスマホホルダーを取り付けて活用している場面をよく見かける。
ところで、7月に入ってから気温30度を超える真夏日が連日続いている。太陽の強い日差しにさらされる車内は灼熱地獄となるが、特にフロントガラスに近いダッシュボード付近は信じられないほどの高温に達する。
走行中はエアコンが効いて人間の体感温度は下がるとはいえ、車内の場所によっては直射日光が常に当たるため、バッテリーを搭載した製品をそうした場所に設置して使い続けるのは危険だ。
●ダッシュボード周辺は最高75.8度まで達することも
例えば、一般的なスマホホルダーは運転席から見やすい位置に取り付けることが想定されている。その多くがダッシュボード付近に設置することになるが、ダッシュボードはフロントガラスに近く、直射日光がよく当たる場所でもある。
これまで大手通信キャリアも夏のスマホ利用に関して注意喚起を行ってきた。KDDIが夏の車内で行った実験で、直射日光下ではダッシュボード付近が最高75.8度まで上昇した(外の気温は気象庁発表で36.4度)という結果も出ている。
●スマホが高温になるデメリット
高温にさらされたスマホは“スマホの熱中症”といわれるように、処理性能が低下したり、バッテリーが劣化したり、最悪の場合はバッテリーが膨張して危険な状態になることも考えられる。スマホを使う周囲の適正温度は5度から35度程度に設定されていることが多く、その範囲外の温度で使うと不具合が起こる可能性が高い。
車内のホルダーにスマホを取り付けて使う場合は、定期的に本体に触れて高温にさらされていないか、よく確認したほうがいいだろう。もし直射日光ががよく当たってしまうなど危険な状態であれば、設置場所を再検討するか、影になる場所に置くなど注意が必要だ。スマホ本体を取り出す必要がないCarPlayやAndroid Autoといった機能と、車載インフォテイメントの連携を積極的に活用するのも手だ。
さらにスマホ以外にもバッテリーを搭載した製品を車内に置くのは危険だ。さまざまな工業製品のテストを実施している製品評価技術基盤機構(NITE)は、YouTubeでモバイルバッテリーをダッシュボード付近に放置した場合の実験映像を公開している。
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