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より“確度”の高い本人確認を――デジタル庁が「マイナンバーカード対面確認アプリ」を作った理由と使い方を説明

ITmedia Mobile / 2024年7月30日 20時55分

古物営業法

・買い取り金額が1万円以上となるものを古物商に売却(または古物商で等価物と交換)する場合(※2)

(※1)「050」で始まる電話番号のワイヤレスIP電話回線を含む(以下同様)(※2)買い取り金額が1万円未満の場合でも、盗品である可能性が高い品目(ゲームソフトなど)については、買い取り/交換時の本人確認が必須

●アプリの使い方

 このアプリは、あくまでも「マイナンバーカードに記載されていることと、ICチップの内容が一致しているかどうかを確認する」ことに特化している。利用者(店舗)側の利用手順は以下の通りだ。

1. スマホでアプリを開く

2. 顧客からマイナンバーカードを受け取る

3. アプリを使ってマイナンバーカードの“表面”を撮影する

4. スマホをマイナンバーカードに当てる

5. 画面に表示された顔写真(※3)と基本4情報(※4)が、カードの印字と一致するか確認

6. 顧客にカードを返却

(※3)カード申請時にカラー写真を利用した場合、券面はカラーでもデータはモノクロで保存されている(※4)氏名、生年月日、住所、性別

ICチップの読み取りは「照合番号B」で

 マイナンバーカードの表面に記載されている情報(顔写真と基本4情報)をICチップから読み出すには、以下の2つのいずれかが必要となる。

・「券面事項入力補助用パスワード」(4桁の暗証番号)

・カード表面にある情報をもとにした「照合番号B」(※4)

 暗証番号設定のないマイナンバーカードの存在を考慮して、本アプリではカードの表面をスマホのカメラで撮影し、OCR(光学文字認識)によって「照合番号B」を自動生成する仕組みを取っている。これは「マイナ保険証」における顔認証でマイナンバーカードの表面の撮影を求められるのと同じ理由だ。

 ただし、撮影するカメラの仕様やカードの印字状況によっては、OCRがうまく働かないこともある。その場合に備えて、照合番号Bを手動で入力できるようにもなっている。

(※4)生年月日(6桁)+有効期限の西暦部分(4桁)+セキュリティコード(4桁)

個人情報は一切残さない ただし証跡記録は可能

 個人情報の保護する観点から、本アプリではカード情報の確認画面を閉じると、撮影したり読み取ったりしたデータを“完全に”削除してしまう。

 ただ、本アプリを使うと想定される法令に基づく本人確認では、確認を行った証跡として「本人確認記録」の作成も行う必要があるため、本人確認を行った記録が全く残らないのも問題となる。

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