ITmedia Mobile人気記事より:ニッチだけどニーズが根強すぎる「タフネススマホ」
ITmedia Mobile / 2024年8月3日 11時30分
TORQUEは10周年
ITmedia Mobileにおける1週間の記事アクセス数を集計し、その上位10記事を紹介する「ITmedia Mobile Weekly Top10」。今回は2024年7月25日から2024年7月31日までの7日間について集計し、まとめました。
今回のアクセス数の1位は、京セラがau(KDDI/沖縄セルラー電話)を通して販売しているタフネススマートフォン/ケータイ「TORQUE(トルク)」の10周年記念サイトに関する記事でした。
TORQUEブランドは、一部の海外向けとSIMフリーモデルを除いてau向けにしか使っていないため、「KDDIが商標を持っているのでは?」と思われがちですが、実は京セラが保有しています(参考リンクその1/その2)。なので、京セラは使おうと思えば他キャリア(NTTドコモやソフトバンク)向けのタフネス端末でもTORQUEブランドを使えるはずなのですが、現在はau向け製品にのみ使っています(SIMフリーや他キャリア向けには、海外向けタフネス端末で使ってきた「DuraForce(デュラフォース)」ブランドを使っています)。
そんなTORQUEブランドですが、気付けばもう10周年。auのタフネス端末といえばカシオ計算機製の「G'zOne(ジーズワン)」だったところ、カシオが2013年末をもって携帯電話端末の新規開発から撤退(※1)したことから、京セラがタフネス端末を手掛けることになり、北米で使っていたTORQUEブランドが付けられました。
(※14)端末の開発/製造はNEC(日本電気)との合弁会社「NECカシオ モバイルコミュニケーションズ」が担っていたものの、カシオの端末事業撤退に伴い合弁が解消され、「NECモバイルコミュニケーションズ」に社名変更されました。NECも2014年はNECモバイルコミュニケーションズを吸収合併したものの、同年をもって携帯電話端末の新規開発を終了することになりました(2021年にはサポート業務も終息しています)
タフネス端末は、絶対的な出荷数こそ多くありません。しかし、個人と法人どちらでも“根強い”ニーズがあり、カシオの撤退後は「代替できる端末がない」と、G'zOneをずっと使い続けている人もいたといいます。その任を引き継いだ京セラのTORQUEは、すっかりauのタフネス端末として定着しています。今回、10周年記念サイトが誕生し、“新色”に関するアンケートを取ったということは、今後もTORQUEは継続して投入されるということなのでしょう。
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