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ソフトバンク宮川社長が語る「経済圏の戦い」「PayPay黒字化」 “AIスマホ”への思いも

ITmedia Mobile / 2024年8月6日 22時48分

●ドコモのポイ活や楽天モバイルの影響は?

 携帯各社が金融サービスとの連携を強化して「経済圏の広さを競い合うフェーズに入っている」(同)状況だが、新たにNTTドコモが「eximo ポイ活」プランを発表。ソフトバンクは「ペイトク無制限」プランを提供して先行しているが、宮川氏は「PayPay利用の何割かを還元するように、ポイントの出し方をできるだけシンプルにした」とコメント。

 あえて複雑な条件が必要ないように検討したプランだとしており、「個人的にはまだまだペイトクの方が使い勝手がいいと感じている」と宮川氏。KDDIも「auマネ活プラン」を提供しており、各社がそれぞれの経済圏で競争する状況を歓迎。対抗するために宮川氏は、「第2ペイトクみたいなものも模索していきたい」と、新プランの検討も口にした。

 競争が激化している楽天モバイルに関して問われた宮川氏は、毎日4キャリア間のMNPや他キャリアの純増数の推測をチェックしているそうで「春先ぐらいから楽天モバイルはえらい頑張っていると感じている。さすが三木谷さんだと正直思っている」と話す。

 ただ、楽天モバイルの契約数の伸びについて、「脅威ではあるが、ソフトバンクの目線から言うと、影響はほとんどない」という。宮川氏は「どこから純増が湧いて出ているのか、僕が見てなかったマーケットがあるのかもしれない」として、MNPで他社から契約を取っているというよりも新たな顧客を獲得しているとの分析。

 いずれにしても、さらなる成長を目指し、「4大キャリア」として一定のポジションになってくれれば、日本としては健全な競争になると指摘する。

 ちなみに「LINEMOベストプラン」について宮川氏は、「楽天対抗(のプラン)だとよく聞かれるが、実はその通り」と素直に認めつつ、「アンリミテッド(のプラン)は慎重に考えていて、アンケートでは中容量が欲しいという声が多かったので、一度提供してみようとした」と経緯を説明。「おかげさまで見込みよりも好調で、やってみてよかったという商品」(同)だという。

 楽天モバイルがアピールを強めるプラチナバンドに関しては、「他社のことなのであまり大声でコメントはしたくない」と前置きをしつつ、「国から電波を割り当てられたMNOとして責務を果たすべく投資をしてもらいたい」と強調。「今はさほど機能していない、もう少し踏み込んでもらうと責務が果たせていけるのではないか」と、楽天モバイルの投資計画にくぎを刺した。

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