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「iPhone 15 Pro」「Pixel 8 Pro」のカメラを北欧旅で比較 総合点の高いiPhoneか、とがった機能が光るPixelか

ITmedia Mobile / 2024年8月11日 13時0分

 デジタルカメラが苦手とする暗いところの赤色や、ベタ塗り高彩度になりがちな夕景をそのまま~現実より少し強調したくらいに仕上げ、無編集でも目を引くように仕上げてくれるところはさすがiPhoneといったところ。写真初心者にとって、とてもいいチューニングがなされている印象です。

 暗い室内や、性能が比較的低い超広角カメラでも色があせることなく安定したカラーで描写してくれるのもよいです。どんなシーンでも期待通りのアウトプットを出してくれるため、iPhone1台でも安心して出掛けることができました。

●幅広く使えるポートレートモード

 ポートレートが使いやすいのもiPhoneがよかった理由です。Pixelの場合、ポートレートモードにするとデジタルズームをした1.5倍と2倍のどちらかの画角しか選べない一方で、iPhoneは1倍、2倍、3倍の3つの画角から選択可能。人に限らず、どんなシーンでも前ボケ後ろボケともに自然な仕上がりで撮影してくれました。

 近頃、1型センサーを搭載して広角で何もせずともボケやすいスマホが出てきていますが、ポートレートで撮影したものはそれ以上にボケ量が大きくなります。そういった意味でも、一眼カメラの広角単焦点のような使い心地が得られるのはiPhoneの方でした。

●パノラマもiPhoneの方が使いやすくて高解像度

 個人的に意外だったのがパノラマ機能。画像をつなぎ合わせる都合上、AIに強いPixelの方がいいイメージでしたが、実際は逆でした。

 ほぼ同じ画角で撮影したパノラマ写真を切り出したところ、iPhoneの方が断然解像度が高い結果に。さらに、Pixelには1つしかモードがないのに対して、iPhoneは3種類のカメラどれでもパノラマが撮れるため、自由度という点でもiPhoneの方が断然いい結果になりました。

 余談ですが、iPhoneは海外に行けば自動的にシャッター音がなくなるため、撮影体験として非常に快適でした。Pixelは日本モデルだと海外ローミングに接続しても自動的にシャッター音が消えることがなく、美術館やレストランなど静かなシーンで使うのはiPhoneの方が断然よかったです。

●望遠の圧縮効果が魅力のPixel

 一方で、PixelがiPhoneよりよかった点は望遠領域です。Pixel 8 Proの望遠カメラは48MPセンサーを搭載した5倍ペリスコープ望遠となっており、iPhone 15 Proの12MP+3倍望遠よりも拡大して撮影可能です(Pro Maxは5倍望遠だが、センサーが12MPと画素数が低い)。

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