「JRE BANK」が“銀行以上”にお得なワケ 「運賃4割引」や「無料Suicaグリーン券」の特典を得るには？

　JRE BANK優待割引券が得られる条件の50万円以上の資産残高、ビューカードの引き落とし、給与などの受け取りで、「どこかにビューーン！」の2000ポイント割引クーポンをもらうこともできる。どこかにビューーン！はJR東日本がおすすめする4つの行き先候補駅のどれか1つの駅まで往復できるサービス。通常はJR東日本のポイントサービス「JRE POINT」が6000ポイント必要になるのだが、これが2000ポイント割引になって、4000ポイントで利用できる。

　この特典の2024年度の判定日は8月、10月、12月、3月の4回あり、1回につき最大3枚になるので、年12枚の割引クーポンがもらえる。

　50万円以上の資産残高があれば、「モバイルSuica限定のSuicaグリーン券」も獲得できる。Suicaグリーン券は湘南新宿ラインや東海道線、横須賀・総武線快速などの普通列車のグリーン車を利用できるチケット。50kmまでが750円、100kmまでが1000円、101km以上が1550円になる。

　以前、新宿から鎌倉まで湘南新宿ラインを乗車したときにSuicaグリーン券を利用したことがあるのだが、乗車券とは別に1000円のSuicaグリーン料金が必要になった。これが無料にできるので、日々の遠方への移動がお得になる。この特典の判定日は2024年度の場合、8月、10月、12月、3月の4回あり、1回につき1枚がもらえるので、年4枚が獲得できる。

●駅のATM「VIEW ALTTE」をいつでも無料で利用できる

　これまでの話をまとめると、50万円以上もしくは300万円以上の資産残高、ビューカードの利用代金の引き落とし、給与などの受け取りをJRE BANKの口座にすることで、次の3つの特典が受けられる。

・JRE BANK優待割引券（4割引） 最大年10枚

・どこかにビューーン！2000ポイント割引クーポン 最大年12枚

・Suicaグリーン券（モバイルSuica限定） 最大年4枚

　JRE BANK優待割引券やどこかにビューーン！の割引クーポンは約6カ月、Suicaグリーン券は約3カ月の有効期限があるので、割引券などを多くもらい過ぎても使い切れないかもしれない。また、どこかにビューーン！の割引クーポンはJRE POINTがたまっていないと利用できない。

　給与などの受取口座を変更するのも、企業によってはハードルが高いかもしれない。そこで提案したいのが、常時50万円以上を預金し、ビューカードの引き落とし口座にすることだ。それだけでもJRE BANK優待割引券（4割引）が年2枚、どこかにビューーン！の割引クーポンとSuicaグリーン券がそれぞれ年4枚もらえる。これだけでも十分、お得な旅行が楽しめると思う。

　JRE BANKの特典はこの他にもあり、JR東日本の駅を中心に381台設置しているATM「VIEW ALTTE（ビューアルッテ）」を、引出手数料無料で何度でも利用できる。残高50万円以上なら、提携ATM手数料が月2回無料、他行振込手数料が月2回無料などの特典も受けられるので、銀行取引でも得できる。

　JR東日本の沿線に住み、Suicaとビューカードを利用している人で、すぐに使わない50万円以上のお金があるのなら、JRE BANKの口座開設を検討してみる価値はある。そうすることでJR東日本エリアへの旅がお得にできるようになる。

　これらの特典内容が変更になる可能性もあるが、現時点で2025年の判定日まで改定しているので、少なくとも2025年まではこの特典が継続されることだろう。早めに申し込んで、さまざまな特典を獲得したい。