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新折りたたみ「Pixel 9 Pro Fold」の実力検証 初号機やGalaxy Z Fold6と比べて使い勝手はどうか

ITmedia Mobile / 2024年9月4日 2時5分

 ヒンジの機構にも改良が加わっており、初代Pixel Foldよりも滑らかに開閉できる。内側ディスプレイの折り目も薄くなった。折り目が完全になくなったわけではないが、目立ちにくくなったことは確かだ。フォルダブルスマホの内側ディスプレイは、経年劣化で折り目がよりつきやすいため、もっと長期間使ってみないとその優劣は判断しづらいものの、改善されていることは間違いない。

 カメラの構成はPixel 9 Proと同じ、超広角、広角、望遠のトリプルカメラだが、スペックは少々異なる。メインの広角カメラは、他のPixel 9シリーズが50メガピクセルなのに対し、Pixel 9 Pro Foldは48メガピクセルで、画素数にすると200万画素ほど少ない。これは、他モデルのセンサーが1/1.31型なのに対し、Pixel 9 Pro Foldが1/2型だからだ。センサーサイズは初代Pixel Foldから大型化していないことになる。

 とはいえ、そこはもともとカメラ機能に定評のあるPixel。暗所での写りも含めて、撮れる写真のクオリティーは高い。一方で、Proを冠しながらも、動画の画質を向上させる「動画ブースト」の8K撮影には非対応。プロモードで画素数をそのまま生かして撮る超高解像度撮影にも対応していない(そもそも48メガピクセルなので)。また、Pixel 9 Proが対応した、動画の超解像ズームも利用できない。同じProでも、スペック差や機能差があるのは少々ややこしい点といえそうだ。

●2画面を生かした機能や机に置いたまま使える便利な機能も

 Pixel 9シリーズで新たに加わった「一緒に写る」も利用できる。ただし、この機能に関しては、半開きで置きっぱなしのまま撮影することができない。撮影者が最初の写真を撮った後、端末を受け渡す必要がなく、シャッターを切るだけで済むと思ったが、期待が外れてしまった格好だ。

 一方、フォルダブルスマホならではの機能も複数搭載されている。外側ディスプレイにファインダーの画面を表示して開いた状態で自撮りができる「背面カメラ セルフィー」は、Pixel 9 Pro Foldの特徴の1つだ。同様の機能はGalaxy Z Fold6にもあり、フォルダブルスマホでは一般的だが、Pixelシリーズの中では唯一、アウトカメラで高画質のセルフィーを撮れる。

 また、撮影時にキャラクターを表示し、被写体の注意を引く「こっちを見て」という機能も面白い。モトローラの「razr 40 ultra」などにも同様の機能はあり、Pixel独自とまではいえないが、声をかけてもカメラを見てくれない子どもを撮影するときなどに便利。これも、前後にディスプレイが載る構造のフォルダブルスマホならではだ。

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