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黒いスマホやケースは発熱しやすい? 白いスマホケースと比べながら実験してみた

ITmedia Mobile / 2024年9月8日 6時5分

 この結果から、真夏のスマホの冷却を考えるのであれば、取りあえず「白いケース」を装着すれば、熱放射による本体の発熱をある程度軽減することができる。それでも厳しいようなら、外付けの冷却ファンなどを使うことをお勧めする。

 黒いケース以外に熱放射の影響を受けやすいケースは、背面や側面が金属製のケースだ。特に「バンパーフレーム」などの金属製フレームは高温になりやすい。手帳型のケースは熱がこもってしまう傾向があることも片隅に置いておこう。

 かつてはiPhone 7やXperia XZシリーズのように金属筐体のスマートフォンが多くあり、これらの機種は熱放射の影響を大きく受けていた。近年のスマートフォンはガラスパネルになるなどの変化はあるものの、依然として熱放射の影響は受けている。

 一方で、今のスマートフォンはほぼ全画面の端末が多く、画面側は基本的に真っ黒だ。そのため画面側を上にして直射日光の環境に置いた場合は、黒いケースを装着した場合とほぼ変わらない状態となる。この点は注意してほしい。

●古いスマートフォンは要注意 高温環境では最悪の場合、バッテリーの破裂も

 さて、前述の通りスマートフォンの表面温度が上がると、必然的に端末の内部温度も上がる。特にバッテリー温度の上昇は要注意で、バッテリーの膨張、破裂といった形で事故にも直結する可能性が高い。

 NITE(製品評価技術基盤機構)によると、炎天下の車内にモバイルバッテリーやハンディーファン(手持ち扇風機)を放置、落下したことが原因によるリチウムイオンバッテリーの発火事故が報告されている。同じようなバッテリーを搭載するスマートフォンも例外ではなく、高温環境に長時間放置するとバッテリーが膨張して画面が浮き上がることで本体の故障にもつながるのだ。

 特に注意したいのは、普段使うスマートフォンではなく、車内でカーナビや音楽プレイヤーの代わりとして使っている古いスマートフォンやタブレット端末だ。これらは普段から外へ持ち出さずに「車内に置きっぱなし」という方も少なくない。

 これらのスマートフォンは長期の使用でバッテリーも劣化しており、高温環境下では膨張や破裂のリスクがより高まる。また、高温環境での耐久性や発火時の保護機構が施されていないバッテリーを持つ機種もあり、最悪の場合、火災になるなどの危険な状況に陥る。

 特に自動車のダッシュボードは70度を超える高温になることも珍しくなく、タフネス端末をはじめとした高耐久の機種でもこの高温は想定されていないものが大半だ。夏場はスマートフォンをダッシュボードの上に置くことは控えよう。

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