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「dショッピング」を持つドコモが、なぜECサイトを集めた「dポイントマーケット」を提供するのか

ITmedia Mobile / 2024年10月3日 0時5分

 ドコモによると、ECサイトでのdポイント利用を拡充してほしいという要望は、Amazonでdポイントを導入するより前から寄せられていたという。「Amazonとの取り組みは、お客さまのご要望にお応えし、ネットでのdポイント利用を促進する上で、とても重要と考えている」一方で、「メーカーさまや小売事業者さまの直販ECサイトの市場も広がりを見せており、こちらのニーズにも対応していくため、今回アフィリエイト型のサービスを提供することとした」と同社は説明する。

 ドコモはdポイントクラブで約1億の会員を抱えており、メーカーや小売事業者のECサイトにとっては、dポイントマーケットに参画することで、よりリーチできる幅が広がる。ユーザーは商品から検索して購入できることに加え、ショップバナーロゴからECサイトに遷移することもできる。ショップにとっては自社の認知を拡大できるチャンスでもあるわけだ。

 提携店舗が増えるほど商品数も増え、ユーザーは高い還元率で商品を購入でき、ドコモはdポイント経済圏を拡大できる。dポイントマーケットはユーザー、ECサイト、ドコモにとって三方よしのサービスといえる。

 ただしAmazonや楽天市場などのモール型サービスに使い慣れている人にとっては、使い勝手で戸惑う面があるかもしれない。dポイントマーケットの入口は1つだが、商品を購入するには各ECサイトに遷移する必要がある。dポイントマーケットはAndroidのみアプリが提供されるが、ECサイトはブラウザからアクセスする形になる。またiOSについてはアプリは用意されず、「お客さまからのご要望を受け、今後の方針を検討する」(ドコモ)とのこと。

 ECサイトに遷移する際、加盟店のIDやパスワードが必要になるため、この部分でステップが増えることもマイナスだ。ただし「dアカウント・コネクト」を導入することで、外部サイトもdアカウント1つでログイン可能になるので、加盟店には案内しているとのこと。

 dショッピングはビジネスモデルが異なるため、今後も提供していく考えだ。「dショッピングはサイト内で購入まで完結できる。dポイントマーケットは加盟店向けに送客するアフィリエイトメニューという立ち位置になる。従来通りdショッピングも提供を継続する」と森氏。

 さらに、「dポイントマーケットを経由してdショッピングで買い物をすると、dポイントマーケットのポイントもプラスでもらえるという縦の構造になっている。(dショッピングとdポイントマーケットは)並列というより、手前の入口として活用いただける」(森氏)とのこと。つまりdショッピングもdポイントマーケットの提携サイトに位置付けられるようだ。

 ちなみにdポイントマーケットの条件として、d払い加盟店である必要はないとのこと。「もちろんd払い加盟店の方にもわれわれからアプローチして、だいぶお入りいただく予定になっている。こちらも拡大していきたい」(森氏)

 なお、外部のECサイトと提携したサービスとして、ドコモは「d払い ポイントGETモール」を2021年6月から提供していたが、こちらは2024年10月22日にサービスを終了し、dポイントマーケットに統合する。dポイント ポイントGETモールは決済手段をd払いに限定していたが、「dポイントマーケットはdカードや他の決済手段も利用できる」(森氏)とのこと。

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