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携帯番号に「060」が採用されるワケ 「電話番号とは何か」を歴史とともに振り返る

ITmedia Mobile / 2024年10月9日 18時0分

携帯番号に「060」が採用されるワケ 「電話番号とは何か」を歴史とともに振り返る

「060」で始まる携帯電話番号はいつから使える?

 総務省は10月2日、「電気通信番号計画」を一部変更する方針を明らかにしました。変更のきっかけはNTT東日本とNTT西日本の固定電話がIPベースへの移行を完了したことにあるのですが、音声通話に対応する携帯電話の電話番号として「060」で始まる11桁を割り当てられるようになることに注目が集まっています。

 そもそも、携帯電話の電話番号はどのように決められているのでしょうか。なぜ「060」で始まる携帯電話番号を使うことになるのでしょうか。そして「060」で始まる番号ははいつから使えるようになるのでしょうか。少し長いですがまとめてみました。

●電話番号は「電気通信番号」の一種

 携帯電話や固定電話で使われる「電話番号」は、電気通信事業法第50条で定義されている「電気通信番号」の一種です。電気通信番号は、総務省から電気通信事業者に以下の目的で割り当てられます。

・電気通信サービスの種類や内容を識別する

・電気通信サービスの利用者の端末/設備を識別する

 この番号はITU(国際電気通信連合)が定める国際ルール(勧告)を満たすように定められており、音声通話に対応する電気通信番号(電話番号)は冒頭の「0」を含めて11桁以内に収まるようになっています(※1)。

(※1)冒頭の「0」は「国内プレフィックス」と呼ばれており、国内で通話(通信)することを識別するために付けられる(国外から電話をかける場合は省く必要がある)

 ただし、定められた桁数の“全て”を総務省が細かく割り当てている訳ではなく、0を除く冒頭5~6桁を通信サービスの種類や事業者ごとに指定し、残りの桁は事業者が自らの裁量で各ユーザーに割り当てることになっています。主な電話サービスにおける番号の割り当て方は以下の通りです(桁数に冒頭の「0」を含めています)。

・固定電話(10桁):冒頭の6桁を事業者ごとに割り当て

・番号の冒頭の2~5桁は「市外局番」としてMA(※2)の特定に使われる

・残りの1~4桁は「市内局番」として使われる

携帯電話番号(11桁):冒頭の6桁を事業者ごとに割り当て

・番号の冒頭は「070」「080」「090」のいずれか

特定IP電話(11桁):冒頭の7桁を事業者ごとに割り当て

・番号の冒頭は「050」

特別な電話サービス(10桁):冒頭の7桁を事業者ごとに割り当て

・番号の冒頭4桁は「0XX0」とする(※3)

・「0120」「0800」は着信課金サービス用

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