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「Google Pixel 9」シリーズは水晶がモチーフ? カメラバーは“Google検索バー”似? デザイナーが語る

ITmedia Mobile / 2024年10月22日 11時5分

 ロス氏は「インスピレーションがわくところに身を置くところからスタートする。あるとき、私は水晶の採掘場へ行ったことがある。単にカラーブックスから色を選ぶのではなく、何を表現したいのかを考える」と語る。

 さらに、「1~2年ほど先を見据えて商品を開発する中で、デザインチームは得た情報をデザイナー自らで感じようとするが、多くの対話を重ねてどこから着手できるのかを確認し、着地点を探していく」とデザインの過程に触れた。

 特に色については「消費者に色を提示すると、見た人によって意見が異なる。そのため、ニュートラルな色、サプライズ要素のある色を展開し、バリエーションを持たせるようにしている」とし、「同じ青色でも赤色に近いのか、緑色に近いのかで印象が異なる」と色表現による印象を例示した。

●Google検索バー似のカメラバーは意図したわけではない

 中でも特に印象的なのはカメラバーだ。あえて背面に突き出した横長のカメラバーはアクセントになるだけでなく、とても合理的であると感じる。机上に置いたときに、がたつかず安定する、Pixelの支えとしても機能するからだ。

 PixelはPixel 6以降で横幅いっぱいに伸びたカメラバーを採用していた。背面からサイドまでつながっていることがぱっと見では分かりづらいが、少し斜めから見ればその一体感が分かる。一方、Pixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XLではカメラバーを一新した。

 背面からサイドに向かってつながらない代わりに、背面のパネル上部にアウトカメラのレンズからフラッシュまでがきれいに収まるような構造となった。形も長方形のような見た目から長円形に変更。よりカメラ“バー”っぽさが増した。

 ロス氏いわく、「カメラバーの形はGoogle検索バーの形に似ている、デザインしているうちに最終的にこの形状に落とし込んだ」という。Google検索バーを意図した形ではないそうだが、結果としてPixel 9、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XLの3機種に共通する部分であり、Pixel 9シリーズを象徴する重要なパーツの一部となっている。ロス氏は「それぞれの製品に適したデザインかつラインアップしたときに統一感のあるデザインになれば」と意図を語る。

 「Google Pixel Fold」もPixel 9シリーズ3機種のように、長円形に3つのカメラレンズとフラッシュが納まるような構造だったが、その後継となるPixel 9 Pro Foldでは1つの四角いバンプ(台座)に集約する構造だ。この理由は過去の記事も触れた通り、10.5mm(閉じた状態)の薄さを持つボディーに光学モジュールを搭載するため、デザインチームがカメラバーを再設計している。

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