1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

携帯電話番号って「3桁+4桁+4桁」だと思っていました? 実は違うかもしれません

ITmedia Mobile / 2024年11月1日 15時0分

・契約者数増加に伴い、携帯電話宛であることを示す番号に「070」を追加

・ただし、PHSに割り当て済みの「070-5」「070-6」は除く

2014年10月:070/080/090+3桁+5桁

・携帯電話向けのMNP制度にPHSも参加

・「070-5」「070-6」で始まる番号も携帯電話で利用可能に

・「080」「090」で始まる番号もPHSで利用可能に

 こんな感じです。

●厳密な携帯電話番号は「3桁+3桁+5桁」という区分け

 こうして歴史を振り返ってみると、1979年に日本電信電話公社(現在のNTT)が自動車電話サービスを始めて以来、携帯電話(自動車電話)の加入者を識別する番号は下5桁で変わりありません。つまり、携帯電話番号を“厳密に”書こうとすると、以下のような区切り方となります。

XXX-XXX-XXXXX

 それぞれの部分を具体的に見ると、こんな感じです。

・冒頭の3桁:携帯電話であることを示す番号

・真ん中の3桁:携帯電話事業者を識別する番号

・最後の5桁:加入者(ユーザー)を識別する番号

 電気通信番号を管理する総務省は、冒頭の3桁と真ん中の3桁を“ひとまとめ”にして携帯電話事業者に割り当てています。一方、最後の5桁は事業者の責任で加入者(ユーザー)に割り当てます。最後の5桁は「00000」から「99999」まであるので、理論上は1つの割り当て枠で最大10万回線まで対応可能です。

 楽天モバイルを除く携帯電話事業者(MNO)はかつて、地域ごとに事業会社を分けていました(au/UQ mobile/povoについては、現在も沖縄県だけ別会社です)。その名残で、分社当時に割り当てられた番号は、「真ん中の3桁」をもとに“契約地域”を絞り込める場合があります。

 このことを生かして、以前は電話番号の真ん中の3桁を使って地域の“推定”をする世論調査や営業電話もありました。しかし、現在は基本的に全国1社なので真ん中3桁での地域推定は困難です。ゆえに、今では真ん中3桁による地域推定はほとんど行われていません(どうしても地域を特定したい場合は、住所の一部か郵便番号を聞き取ったり入力させたりします)。

 2024年9月現在において、「080」と「090」で始まる番号の割り当ては既に終了しており、「070」で始まる番号の未割り当て分は530万個(=53枠)です。電気通信事業法の改正により、現在は自ら回線ネットワークを持たない携帯電話事業者(=MVNO)にも“直接”携帯電話番号を割り当てられるようになったため、場合によってはあっという間に“番号不足”となる恐れもあります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください