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ポケモンの新アプリ「ポケポケ」は何がすごいのか? カジュアル層からガチ勢まで心をつかむ、ルールとUIの“引き算”

ITmedia Mobile / 2024年11月6日 15時20分

●ポケモンカードの面白さはそのまま、スマホゲームに最適化

 そもそもとして、ポケモンカードゲームの基礎知識を説明しておこう。紙のポケモンカードは1パック5枚入り(ランダム封入)/180円で販売されており、これを買い集めたり、人と交換したりしてカードを収集していく。さらに60枚のカードを組み合わせたデッキを構築することで、対人戦を楽しめるというのが基本だ。気に入ったポケモンのカードを集めるのもよし、対戦するのもよしということで、これは大昔から変わっていない。

 アプリのポケポケでも、その基本は変わらないが、とにかくポケモンカードゲームの面白さを手軽に楽しめるように追求されており、ポケモンカードゲームに触れるハードルを大きく下げることに成功している。

 筆者がポケポケに感じた魅力は以下の3つだ。

(1)パックを開封する気持ちよさ 心地いいアプリのUX(ユーザー体験)

 1つ目はカード収集の部分だ。ゲーム内でもポケモンカードのパックをむく(開ける)工程が再現されている。そこには指で開封するパックを回転させて選んだり、パックを破る操作感や音といった癖になる爽快感があったりして、つい何度もパックを開封したくなる心地よさがある。

 SNSでは“開封するパックの形状によって、レアカードの出現率が変わる”といったウワサもあり、そんな“裏技”感が、かつてのゲーム「ポケットモンスター」をほうふつとさせるのも面白い。

(2)デジタルならではの演出

 デジタルでカードを扱うということは、紙に印刷された絵を超える演出が可能になる。ポケポケでは特に「イマーシブカード」という特殊演出があるレアカードが存在し、手に入れれば絵の中に入りこむようなアニメーションを楽しめる。

 また、対戦中も敵にダメージを与えると効果音や演出があるため、爽快感がある。

(3)手軽な対戦ルールの中にも奥深い戦略性が残されている

 ポケポケにおける対戦ルールは、通常のポケモンカードゲームに比べてシンプルかつ直感的に理解できる設計となっている。デッキは20枚で構成され、同じカードは2枚までしか入れられない。そして先に相手の3体(2体の場合もある)を倒した方が勝利となる。

 60枚のカードで構成される紙のポケモンカードゲームに比べて覚える要素が少なく、1回の対戦が短時間で終わるため、スマホで気軽に遊びやすい。しかし、実際に遊ぶと分かるが、簡略化されたルールながらもポケモンカードならではの戦略性や、カードを組み合わせてデッキを構築する面白さは健在だ。

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