楽天モバイルが楽天グループの“5年ぶり四半期黒字化”に貢献 モバイル単体の黒字化も目前か
ITmedia Mobile / 2024年11月14日 16時6分
楽天モバイルの会員数は全体で812万回線まで伸張した
楽天グループは11月13日、2024年度第3四半期の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比9.3%増の5667億円、Non-GAAP営業利益は同534億円改善の123億円、IFRS営業利益は550億円改善で50億円の黒字と増収増益。営業利益はそれぞれ2019年第3四半期以来、2020年第2四半期以来の黒字で、同社の三木谷浩史会長兼社長は「業績は好調に推移」と強調する。
●5年ぶりの四半期黒字化で業績改善 楽天モバイルは成長フェーズへ
最大の懸案だった楽天モバイルは投資フェーズから成長フェーズに移行したと三木谷氏は指摘。11月にはMNOとMVNOなどを合わせて全契約回線が812万回線に到達。米国3位のT-Mobileや楽天カードを引き合いに、800万会員到達がそれぞれ1.1倍、1.7倍早い段階で達成したとアピールする。
楽天モバイルは単独の契約だけでなく、グループ内のサービス利用の促進剤になっていると三木谷氏。楽天モバイル契約者の取扱高は非契約者よりも多く、楽天市場では47.9%、楽天トラベルでは13.5%、楽天カードで26.8%、それぞれ利用額が大きくなるという。
そうした楽天モバイルによるエコシステムの貢献額を、楽天モバイルや各セグメントの利益などに盛り込んでいるのが、同社決算の特徴でもある。
連結の売上収益は第3四半期としては過去最高となる5667億円で、全セグメントが大幅に伸長。特に売上成長の40%が楽天モバイルの貢献で、楽天モバイルがグループ全体の成長のブースターになっていると三木谷氏。
連結Non-GAAP営業利益は、前期が楽天モバイルの752億円という大幅赤字が影響したが、265億円の改善で赤字幅が487億円まで減少。フィンテックやインターネットのセグメントが50%を超える利益により、大幅に改善した。「MNOの設備投資が本格化した2019年第3四半期以降では初めての四半期黒字」と三木谷氏はアピールする。
連結EBITDAもモバイルセグメントの305億円改善、他のセグメントの30%以上の増益が効いて922億円の黒字となった。
●楽天エコシステムに貢献する楽天モバイル
モバイルセグメントの業績は、楽天回線数の増加でMNOサービスの収益が拡大。売上収益は19.5%増の1060億円に達し、Non-GAAP営業利益は265億円の改善で487億円の赤字となった。EBITDAも305億円の改善となる52億円の赤字まで損失額を抑えた。
この記事に関連するニュース
-
楽天Gの決算から見る現況
財経新聞 / 2024年11月19日 15時44分
-
楽天の三木谷社長、イーロン・マスク氏“政権入り”にひとこと 四半期で5年ぶり営業黒字も
ITmedia NEWS / 2024年11月13日 18時28分
-
楽天Gの7─9月期は営業黒字に転換、モバイルの赤字縮小などで
ロイター / 2024年11月13日 17時27分
-
【決算深読み】ソニー 過去最高の上期決算、ゲーム事業がけん引し通期も最高益更新へ
マイナビニュース / 2024年11月10日 21時58分
-
KDDIの25年度上期決算はARPU収入とDX事業で増収増益、株式分割も発表
マイナビニュース / 2024年11月1日 18時56分
ランキング
-
1イオンカード、不正利用に関するテレビ報道受け声明 「一日も早く安心してもらえる環境整備に努める」
ITmedia NEWS / 2024年11月21日 15時27分
-
2ダイソーの“フィギュアに最適”なアイテムが330万表示 驚きの高品質に「めっちゃいいやん……!」「価格バグってるw」
ねとらぼ / 2024年11月21日 20時0分
-
3「スンスンが餌食に」 販売から“全店舗3分で完売”→高額転売で「怒りが込み上げる」 スシロー×人気キャラコラボが物議
ねとらぼ / 2024年11月21日 19時2分
-
4「迷惑国際電話」を拒否できますか? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ
マイナビニュース / 2024年11月21日 11時15分
-
5【便利】100Wにして本当に良かった、小さいのにあれもこれも充電できるスグレもの
ASCII.jp / 2024年11月21日 17時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください