4キャリアのネットワーク調査でauが圧勝、「一貫した品質」でソフトバンクを上回る その中身をOpensignalが解説
ITmedia Mobile / 2024年11月21日 17時45分
5Gビデオ・エクスペリエンスはソフトバンクとau、ビデオ・エクスペリエンスはauがトップだった
世界のモバイルネットワークエクスペリエンス(体験)を分析するOpensignalは、11月20日、日本のモバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポートの2024年10月版を発表した。同日、Opensignalはオンライン会見を行い、アジアパシフィックリージョンを担当する主席アナリスト、ロバート・ヴィルジコウスキー(Robert Wyrzykowski)氏がレポート内容を紹介した。
●動画視聴、ゲーム、通話品質など多くの項目でauが躍進
Opensignalは通常、4月と10月の年に2回、日本のモバイルネットワークユーザー体感レポートを発表している。今回のレポートは、2024年7月1日から2024年9月28日までの期間、日本の4キャリアのネットワーク品質を分析し、ユーザーが実際に感じるモバイルネットワーク体感を数値化したものだ。
Opensignalの調査指標には、通信速度、ビデオやゲーム、音声アプリなどのユーザー体験を評価する「エクスペリエンス」、エリア範囲を評価する「カバレッジ」、一般的なタスクを十分に完了できる頻度を見る「一貫した品質」、ユーザーがネットワークに接続している時間の割合を示す「利用率」があるが、今回から新たに、ネットワークに接続し、決められたタスクを実行できる能力があるかどうかを見る「信頼性エクスペリエンス」が加わった。各項目は、5Gに限定した場合と、3G、4G、5Gの全世代を含めた場合とで調査されている。なお、5Gは4Gの転用周波数を利用したものも含まれる。
まずは、収録済みのビデオをストリーミングで見たときの体感を調べた「ビデオ・エクスペリエンス」から説明。5Gビデオ・エクスペリエンスはソフトバンクとauがトップを分け合った。3G、4G、5G全てを含めたビデオ・エクスペリエンスは、前回の調査ではソフトバンク、au、楽天モバイルが共同で受賞したが、今回はauが頭1抜け出して1位となった。
リアルタイム配信の動画を見る場合の体感を見る「ライブ・ビデオ エクスペリエンス」。前回、5Gライブ・ビデオ・エクスペリエンスではソフトバンクがトップだったが、今回はauにその座を奪われた。また、ライブ・ビデオ・エクスペリエンスについても、前回は楽天モバイルとauが共同で受賞したが、今回はauが単独勝利。「auは5Gとその他全世代を通じたライブ・ビデオ・エクスペリエンスの賞を独占した形」(ヴィルジコウスキー氏)だ。
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