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ソニーのスマートウォッチ「wena」は終息を迎えるのか その背景と後継機の可能性を考える

ITmedia Mobile / 2024年12月16日 11時46分

 スマートウォッチとしての各種ヘルスケア機能を備えてはいたものの、それよりも普通の時計にFeliCaの決済機能(Suica対応は少し遅れましたが)を追加できるという点で人気を博していた気がします。

 しかしながら、競合となるスマートウォッチも進化しており、各種ヘルスケア関連の測定精度の向上やスマートフォン連携の強化の他、見た目には普通の時計に見えるようになったり、FeliCaを搭載したりするものも増えてきました。その意味では、wenaが当初目指していた腕時計とスマートウォッチ機能の融合は、既に果たされたといえるのかもしれません。wena 3のサポート終了は、そうした事情もあるのでしょう。

 先にも書きましたが、wena 3は生産終了から3年間後の2026年2月にサポート終了となります。スマートウォッチ市場で圧倒的なシェアを誇るApple Watch、というよりもApple製品は、販売終了から5年でビンテージ製品として修理サポートが制限され、7年でオブソリート(時代遅れ、使われなくなったという意)製品として完全にサポート終了となります。ちなみに、執筆時点でオブソリート製品に該当するApple Watchは、第1世代モデルのみとなっています。

 さすがに、このサポート期間の長さと比べるとwenaの3年が短く感じてしまうのは仕方がないところでしょう。とはいえ、GoogleのPixel Watchは、最低3年間のソフトウェアアップデートが保証されていますが、ハードウェア的には保証期限(1年または2年)が過ぎると、基本的に修理は不可となるようです。SamsungのGalaxy Watchに関しても、2021年モデル(Galaxy Watch4)以降は4年間のソフトウェアアップデートが保証されていますが、Galaxy Watch4 Classic(46mm、2025年までアップデートはあるはず)に関しては、既に修理受付を終了しています。

 そう考えると、2020年11月に発売されたwena 3が2026年2月までサポートされるのは、かなり手厚いといって差し支えないでしょう。ただ、他のスマートウォッチと若干様相が異なるのは、wena 3はアプリの提供も終了してしまうところです。つまり、サポート終了後は新しいスマートウォッチで利用することはできず、利用中のスマートフォンであっても初期化したりするとwena 3が使えなくなってしまいます。

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