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2024年ベストバイは「Apple Vision Pro」 2つの新体験に満足も、「アプリ」と「重量」は改善してほしい

ITmedia Mobile / 2024年12月26日 10時30分

 といっても、キーボード入力は手で行いづらいため、Webで何かを検索をしたり、メールを返信したりする際はBluetoothキーボードの「Magic Keyboard」を利用している。ただ、Magic Keyboardはバックライトがないため、手元が暗い場所では扱いづらいが、新しいvisionOS 2へのアップデートにより、明るい場所でならMagic KeyboardをVision Proで認識し、よりはっきりと表示でき、見やすくなった。

 visionOS 2へのアップデートではもう1つ満足した体験があった。それは画像の立体的な表示だ。Appleは「空間写真」と呼んでいる。アップデート前までは「空間ビデオ」対応のカメラやiPhoneで撮影した画像しか立体的に表示できなかったが、アップデート後は2D(平面)画像を自然な深度と立体感を持つ空間写真に変換可能になった。

 過去の記事でも伝えたが、実はVision Pro発売のタイミングで愛犬が天国へ旅立った。あらかじめiPhone 15 Pro Maxで撮影しておいた愛犬の動画がVision Proで臨場感が増し、自然な背景ボケも相まって、まるで今は亡き愛犬がよみがえったかのような感動を得られた。

 ここでの話題は動画に尽きていたのだが、iPhone 15 Pro Maxに機種変更する前に空間ビデオ/空間写真非対応のiPhone 14 Pro Maxで撮りためていた平面の写真をVision Proで立体的に見ることが可能になったわけだ。Vision Proでの空間写真は正面だけでなく横から見ても立体的で、空間ビデオ同様に愛犬との思い出が生き生きとよみがえるかのようだ。

●メリットがある一方で、困っていることも

 ここまでは買ってよかったことだが、対応するアプリの少なさが使用上のボトルネックとなっている。Appleの「iPhoneやiPadのアプリがそのまま使える」という触れ込みとは違い、購入から半年が経過した現在もApp StoreにGmail、Google マップ、YouTubeなどのGoogle系アプリ、Netflixなどはない。

 かぶると外界も手元も見えづらくなり、映画鑑賞やゲーム程度にしか活用できなかったVRゴーグルと比べて、Vision Proはできることが多いと感じるが、Vision Proでさらに多くのアプリを体験したいとも思うところ。現状は映画ならPrime Video、メールなら標準のメールアプリ、会議はZoomといったように使い分けではいるが、それでもGmailやYouTubeなどGoogle系のアプリはVision Proにも欲しいところだ。

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