1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. モバイル・アプリ

ドコモ、コミケで「5Gを使ってほしい」 23年の反省を生かし5Gを重点強化、遊撃班が“SNS対応”も

ITmedia Mobile / 2024年12月28日 11時6分

 こうした声を踏まえ、ドコモはコミケ105で、「5Gを重点的に強化」する。加藤氏は、「スマートフォンで5Gをオン(有効)にすると、すごくつながりやすくなることを、皆さんご認識いただければ」とアピールした。

●SNSの声などを参考に対策 Massive MIMOなどを活用

 では、具体的にどう対策しているのか。場所ごとに解説する。

 東待機列では、2023の冬コミから2024年の冬コミへのアップデートとして、移動基地局車の全面的な5G化を実施した他、可搬型基地局を配置し、電波のカバー範囲を可能な限り等間隔にし、通信を行うユーザーをバランスよく小分けにすることで、電波間の通信速度のムラが生じないようにした。

 2024年の冬コミでは、これらに加えて、移動基地局車にMassive MIMO Unit(以下、MMU)と、4G LTEの3.4GHz/3.5GHz帯を追加した他、5G SA(スタンドアロン)化を図る。

 MMUは、通常より多くのアンテナ素子を搭載したMassive MIMO対応の無線装置。これに、電波を特定の方向へ飛ばす「ビームフォーミング」と合わせて、より多くの通信を処理できる。

 ドコモいわく、MMUによって従来の5Gアンテナよりも2倍以上の通信性能を発揮できることから、2024年の冬コミに限らず、スタジアムなどの通信品質改善にも、2023年から段階的に活用している。

 5G SAは、4G用のコア装置を用いて4G基地局と5G基地局の電波を併用する5G NSA(ノンスタンドアロン)とは異なり、5G専用のコア装置(5GC)と5G基地局というシンプルな構成で、4G LTEに依存しない独立した(=スタンドアロンな)ネットワークを利用し、「超低遅延」「超多数接続」を生かせることから“真の5G”といわれている。

 西待機列では、2023年の冬コミで臨時の5G基地局を構築し、2024年の夏コミで臨時基地局から発射する5G周波数を追加。待機列の西側に向けて、より強く、遠くまで電波が届くよう、西向きアンテナの高さを上げた。2024年の夏コミでは、その周辺の基地局がドコモユーザーの密集エリアを狙うように、アンテナの向きを変更した。

 2024年の冬コミでは、西待機列の臨時基地局においても、MMU、4G LTEの3.4GHz/3.5GHz帯の追加に加え、5G SA(スタンドアロン)化を実施し、イベント終了以降も常時設置する恒久設置局とする。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください