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5日で登録数120万、「mixi2」がロケットスタートを切れたワケ 既存SNSが抱える“混乱”を打破できるか

ITmedia Mobile / 2025年1月5日 11時5分

 そのときのmixiの特徴に挙げられるのが、1つに招待制を採用し、18歳未満の利用を禁止していたこと。後にこうした制約はなくなっていったが、mixiを早くから利用していた人には招待制・18歳未満禁止のSNSというイメージが強いことだろう。

 2つ目が、誰が自身のページを訪問したかが記録される「あしあと」機能の存在であり、現在でいえばLINEなどの「既読」がそれに近いものといえる。足あとは誰が自分のページをチェックしているかを知ることができる、無言のコミュニケーションとなる一方で、既読機能と同様にコミュニケーションを縛り、利用者にストレスを与えていた部分もあり、一時姿を消すなど紆余(うよ)曲折をへた機能でもある。

 そしてもう1つ、大きな特色となっていたのがコミュニティだ。mixiは現在もサービスを継続しており、その継続利用につながっているとみられるのが、mixiのコミュニティを通じて趣味や共通する目的を持った仲間と培った関係性である。そうしたことを考えれば、強いコミュニティの存在こそが現在のmixiの主力機能と見ることもできるだろう。

 これら特徴を見れば、mixi2は新しいSNSとはいえ、初代mixiをかなり意識して設計されていることが分かる。他のSNSでは採用されなくなった招待制をあえて採用し、身近な人同士のつながりに重点を置きつつ、コミュニティ機能を当初から用意してグループでのコミュニケーションを促進することで、mixiに近いコミュニケーション環境を現代にマッチした形で提供しようとしている訳だ。

 一方で、足あとに類する機能は現在のところ盛り込まれていないようだ。足あとはmixiを代表する機能だったが、先にも触れた通りユーザーのストレスにもなり得る存在だっただけに、SNSに対するストレスが増えている現在の状況では盛り込みにくかったのではないかと考えられる。

●なぜmixi“2”である必要があったのか

 ただ、それならばmixi2を新たに立ち上げるのではなく、既存のmixiを大幅にリニューアルして強化を図る手もあっただろう。MIXIがそうした手段を取らなかったのはなぜかといえば、mixiが現在も継続しているサービスだからこそではないだろうか。

 mixiはもともとPC向けとしてサービスを開始したが、インターネットを活用するプラットフォームの変化の波によって存在感を大きく失っていった。実際、NTTドコモの「iモード」などフィーチャーフォン向けインターネットサービスが人気となった2000年代後半から2010年代初頭にかけては、フィーチャーフォン向けに注力したディー・エヌ・エー(DeNA)の「mobage」やグリーの「GREE」に押され、当時人気だったソーシャルゲームの分野では両サービスの後手に回ることとなった。

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