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耳をふさがない有線イヤフォン「nwm WIRED」を試す AppleのEarPodsユーザーが驚いたワケ

ITmedia Mobile / 2025年1月12日 10時5分

 音が全く漏れないわけではないが、家族に確認してもらったところ、ノートPC(MacBook Air)で音量を最大にして動画を再生したところ、数10cm程度まで寄らなければハッキリとは聞き取れないレベルで、音量を50%にするとさらに音漏れは気にならないとのことだった。

 その反対に、騒がしいところではnwm WIREDの耳をふさがない構造がデメリットとなり、周囲の騒がしい音が気になり、通話相手の声を聞き取りづらい。ただ、まったく聞き取れないほどではない。

●騒がしい環境では聞き取りづらい 音楽には不向きか

 音質はどうだろうか? nwm WIREDの音質はそこそこいい、という印象だ。クラシックや劇伴(映画やドラマ、演劇などの映像作品で流される)など、弦楽器の繊細な音表現や、低音重視の人には確実に向かないが、ポップスやファンク、フュージョンといった軽い乗りのジャンルには向く。

 一方、EarPodsは人の声も楽器の音も音量をマックスにしなくても、nwm WIREDより聞き取りやすい。これは構造の違いからそう感じるのだろうが、nwm WIREDが格段に劣っているとまではいえない。音数の多い音楽はまだいいが、人の声は声量や声質によって聞き取りづらい。

 なぜ、こうなるのかというと、nwm WIREDが耳をふさがない構造なのはもちろんのこと、イヤーピースがなく耳に入れるタイプではなく、耳の後ろにかけるように装着しているから。耳により近いところで音を発するEarPodsとは違う、というわけだ。

 一般的なイヤフォンと聞くと、イヤーピースを耳の穴に差し入れるカナル型イヤフォンを想起する人が多いのではないだろうか。耳に密着する面積が多く、音漏れしづらいのが特徴だが、イヤフォンとイヤーピースのサイズ、素材、形状によっては圧迫感を感じることもある。

 反対に、nwm WIREDは耳かけと表現した方が伝わりやすいだろうか。ただ、耳にかける部分の長さや堅さの調整ができないからなのか、2~3時間を超える長時間の装着はつらい……と感じることがある。それでも圧迫感はなく、両耳約7.2gと軽いため、ストレスを感じるほどではない。1時間程度の会議なら平気だ。

●手頃な価格で買いやすいのもnwm WIREDの魅力

 EarPodsが壊れるまではこのまま使い続けたい、と決めていた筆者だったが、nwm WIREDを使うと、耳をふさがない有線イヤフォンでZoomするのも悪くない、と確信できた。

 手頃な価格も評価できる。竹内氏によると、nwm WIREDは「全ての人が手に取りやすいよう、コストパフォーマンスを追求したエントリーモデル」で、価格はEarPodsの2780円(Apple Store)より2170円高いが、税込み4950円と求めやすい価格となっている。

 音漏れするのではなかろうか……? と耳をふさがないイヤフォンの購入をためらっている人こそ、高価なモデルを買う前に、nwm WIREDを検討してみてはいかがだろうか。

(製品協力:NTTソノリティ)

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