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ZTEがスマホブランドを刷新するワケ 「ダントツで最下位」だった認知度の向上に本腰も、上位モデルに課題あり

ITmedia Mobile / 2025年1月18日 6時5分

 縦長の外側ディスプレイは、先代のLibero Flipとの違いになるのはもちろん、他のフリップ型スマホとの差別化にもつながる。日本では、サムスン電子とモトローラの2社がフリップ型スマホを販売しているが、いずれも外側ディスプレイは横長。画面サイズはnubia Flip 2より大型だが、一般的なスマホに合わせて開発された縦長のアプリは表示しにくい。サムスンのGalaxy Z Flipシリーズに至っては、専用ツールでカスタマイズしないとウィジェット以外を表示できない。

 ZTEジャパンの商品企画本部長の?鵬(ピーター・デング)氏は「できるだけたくさんのアプリをサブディスプレイに対応してほしいというユーザーの声があった」としながら、「特殊な形状に合わせた(アプリの)ユーザーインタフェースの変更は必要なく、習慣を変えずにそのまま操作できる」とそのメリットを語る。フリップ型スマホの多くが、「機能が限られているウィジェット前提に設計している」(同)点を突いた格好だ。

 また、インカメラの画素数を3200万画素に向上させた他、重量も214gから191gに軽量化している。ヒンジやメインディスプレイの強度も大きく向上させ、「フォルダブルスマホは壊れやすい」というイメージの払拭(ふっしょく)に努める。その分価格は上がってしまったが、ソフトバンクは新たにY!mobile向けの「新トクするサポート(A)」を導入。端末を2年後に下取りに出すことで、実質価格は1万9680円(新規/MNPの場合)(税込み、以下同)に抑えられる。あくまで実質価格だが、ここまで安いフォルダブルスマホは異例。そのコストパフォーマンスは健在といえる。

 価格については、もう1機種のnubia S 5Gもインパクトが大きい。こちらは、いわゆるエントリースマホでスペックは低いが、指定したアプリを一発で起動できる「スマートスタートボタン」を搭載するなど、使い勝手に工夫を施した。また、nubia Flip 2と共通で「高機能通話録音」にも対応する。AIによる文字起こし機能も、アップデートで対応する見込みだ。nubia S 5Gは、5G対応ながら、一括価格は2万1956円。他社からのMNPだと、割引で1円まで価格が下がる。

●販売好調でも低い知名度、ブランド刷新でプロモーションも強化

 ZTEやLiberoと聞いても、一般のユーザーはあまりピンとこないかもしれないが、こうしたコストパフォーマンスが評価され、販売は好調だったという。ソフトバンクのLINE & Y!mobile事業推進本部 本部長を務める有馬英介氏は、「最初は苦労することもあったが、今ではY!mobileの主力メーカーとして販売が右肩上がりに伸びている」と語る。

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