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CIOのモバイルバッテリーで発火、自主回収へ 「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」のバッテリーセルに原因

ITmedia Mobile / 2025年1月27日 20時50分

CIOのモバイルバッテリーで発火、自主回収へ 「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」のバッテリーセルに原因

発火を受け自主回収となったCIOのモバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」

 CIOが1月27日、同社が販売するモバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cable」にて発火する事象が発生し、自主回収と返金を行うことを告知した。現在、同製品の新規出荷と販売を停止している。

 発火の原因は、バッテリーセルの負極に塗布しているスラリーの粘度が基準値より弱い個体があり、剥離したスラリーが積もり、結晶化、肥大化したことで、負極と正極をつなげ、内部短絡が起きたため。

 バッテリーセルは、CIOの委託先工場がサプライヤーから調達したものだった。バッテリーセルの製造過程にて、サプライヤー内で攪拌(かくはん:かき混ぜること)不足によるスラリーの不均一異常を検知しており、これを解消するために、塗布前のスラリー再攪拌をサプライヤーの現場判断で行っていたことが判明したという。

 その結果、セル負極に塗布するスラリーの粘度にムラが発生し、一部個体に塗布されていたスラリーの粘度が基準値よりも弱くなった。

 なお、該当のバッテリーセルは同製品固有の部材となり、他のSMARTCOBY ExシリーズやCIOの製品には使用されていないという。

 SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & Cableのうち、再攪拌が行われたバッテリーセルのロットを使用する製品が回収の対象となる。CIOは該当の製品を使用しているユーザーに対し、オンラインフォーム(24時間受付)から製品回収と返金の手続きをするよう呼びかけている。返金金額は5980円(税込み)。

 回収対象の製品には、背面の1行目に「SN:」から始まる英数字のシリアルナンバーが記載されている。対象シリアルナンバーは以下の通り。

・SN:CIO-CN-115-1

・SN:CIO-CN-115-2

・SN:CIO-CN-116-1

・SN:CIO-CN-116-2

・SN:CIO-CO-116-2

・SN:CIO-CP-115-1

・SN:CIO-CP-116-1

・SN:CIO-CQ-115-1

・SN:CIO-CQ-115-2

・SN:CIO-CQ-115-3

・SN:CIO-CQ-116-1

・SN:CIO-CQ-116-2

・SN:CIO-CQ-116-3

・SN:CIO-CQ-116-4

 CIOは再発防止のため、セル製造サプライヤーや提携工場の管理・監査体制、社内での検品体制、テスト基準の厳格化とセル製造サプライヤーの見直しを進めているとしている。

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