「ひっ迫した状況が一目瞭然」新型コロナ病床数まとめサイト、大反響に「バグを疑った」と開発者仰天 “医療現場の声”励みにスピード公開

ITmedia NEWS / 2020年3月26日 16時16分

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当初は陽性と判断された患者数を表示していた

 新型コロナウイルス感染症の患者数や、感染者用の病床数などを都道府県ごとに表示した「新型コロナウイルス対策ダッシュボード」が、ネットで話題を呼んでいる。Twitterでは「病床の使用率が一目瞭然」「都市部の病床数がギリギリなのが分かる」と好評だ。Facebook上のシェア数は4000近くあり、開発者の福野泰介さんは「バグを疑ったくらいです」と驚く。

 福野さんは、福井県鯖江市のソフトウェアメーカー「jig.jp」の会長を務める傍ら、東京都が開設した「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」や、無償で提供されているオンライン教材やテレワーク用のサービスをまとめた「VS COVID-19 #民間支援情報ナビ」の作成にも携わっている。病床数に特化したサイトを作成した経緯を、福野さんに聞いた。

●サイト作成は1週間、「医療現場からの意見が励みに」

 福野さんが3月中旬に公開した新型コロナウイルス対策ダッシュボードでは、感染者用の病床数、患者数の他、病床の使用率を算出し、全国・都道府県別に表示している。累積退院者数や死亡者数、PCR検査陽性者数もまとめており、患者数に対して病床数が不足している状況が一目で分かる。

 サイトの作成に着手してからリリースまでにかかった期間は1週間ほど。PDFからテキストを抽出できる「Poppler」を使い、厚生労働省が公表しているPDFデータから病床数や患者数などを抽出し、JSONデータ化。1時間ごとにPDFデータをスクレイピングし、PDFの更新があれば自動的にコードに反映する仕組みにした。サイトのソースコードはGitHubで公開し、コメントや修正提案を受け付けている。

 作ったきっかけは、東京都と非営利団体Code for Japanが3月上旬に「東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト」を開設したことだった。同サイトはソースコードをGitHubで公開し、誰でも修正を提案できるオープンソースの取り組みだ。全国で派生サイトも誕生している。

 福野さんもCode for Japanのメンバーの1人として、都のサイトや派生サイトの作成に携わっていた。そうした中、「厚生労働省が発表しているデータをまとめられないか」という提案があり、厚労省が公開する患者数などのPDFデータのJSON化を始めた。その後、同省が都道府県別のPDFデータも定期的に公開するようになり、それらのデータをタイル状に並べた「カラム地図」を使った一覧アプリを開発した。

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