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iPhoneやiPadを「目で操作」可能に Apple、24年後半にアクセシビリティー機能を複数追加

ITmedia NEWS / 2024年5月16日 15時31分

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「Music Haptics」

 米Appleは5月15日(現地時間)、2024年後半に登場する新しいアクセシビリティー機能を発表した。身体障害のあるユーザーがiPhone/iPadを目で操作できる「Eye Tracking」や、聴覚障害のあるユーザーに向けた新しい音楽体験「Music Haptics」、音声認識機能の強化や、乗り物酔いを軽減する「Vehicle Motion Cues」などを含む。

 iPhone/iPadを目で操作できるEye Trackingは、iPhoneとiPadのフロントカメラを使用し、目の動きをトラッキング。アイコンやボタンなどの上にポインターを一定時間置くとアクションを実行する「Dwell Control」により、物理ボタン、スワイプ、その他のジェスチャーなどの操作が可能。iOS/iPadOSのアプリで利用でき、追加のハードウェアやアクセサリーは必要ないという。

 Music Hapticsは耳の不自由なユーザーがiPhoneで音楽を体験するための新しい方法で、iPhoneに搭載された「Taptic Engine」が音楽に合わせて微細な振動を再生する。この機能はApple Musicの数百万の楽曲に対応しており、アプリに同機能を追加できるAPIも提供予定だという。

 音声認識機能も強化する。「Vocal Shortcuts」を使えば、iPhoneとiPadのユーザーはSiriが理解できるカスタム発話を割り当てて、ショートカットを起動したり、複雑なタスクを完了したりできる。「Listen for Atypical Speech」も新機能の1つで、機械学習を活用し、デバイス上でユーザーの発話パターンを認識することで、脳性まひ、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脳卒中など、発話が難しくなる疾患のあるユーザーも音声認識を利用できるようになる。

 Vehicle Motion Cuesは乗り物酔いを軽減する新機能。乗り物酔いは視覚と感覚の衝突によって起きるため、画面の端にドットのアニメーションを表示して車両の動きの変化を視覚的に表現することで、感覚の衝突を軽減する。Vehicle Motion Cuesは、ユーザーが移動中の乗り物に乗っていることを認識して適宜反応する。自動的に表示するように設定することも、コントロールセンターでオン/オフを切り替えることもできる。

 「CarPlay」の音声コントロールとアクセシビリティーも追加する。ボイスコントロールにより音声でのCarPlay操作が可能になる他、色覚障害のあるユーザー向けにカラーフィルターを追加。太字や大きい文字の利用も可能になる。サウンド認識は聴覚障害のあるユーザー向けの機能で、クラクションやサイレンが鳴った場合にアラートを通知する。

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