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KDDI、「月面で5G通信」2030年実現へ 宇宙ベンチャーと大企業を結ぶ共創プログラム開始

ITmedia NEWS / 2024年5月30日 19時46分

KDDI、「月面で5G通信」2030年実現へ 宇宙ベンチャーと大企業を結ぶ共創プログラム開始

プログラムの概要(プレスリリースより)

 KDDIは5月30日、宇宙関連事業に取り組むスタートアップと大企業による共創プログラム「MUGENLABO UNIVERSE」を開始すると発表した。宇宙空間を再現した実証環境やスタートアップと大企業のマッチング機会などを提供する。加えて、月と地球間の通信や月面における5G通信の構築を目指す目標も明らかにした。

 同プログラムは、実証環境などをスタートアップと大企業に提供することで、企業が宇宙事業に挑戦しやすい環境を整備する。また、宇宙領域に関する知見共有や、スタートアップと大企業のマッチングをサポート。宇宙開発事業はもちろん、ごみ、食糧、災害、エネルギーなどの地球上の課題を宇宙技術活用によって解決する事業を促進するという。

 提供する実証環境は、国際宇宙ステーションや月面を再現したデジタル空間、地球の低軌道上を周回する無人小型衛星を活用した宇宙環境利用/回収プラットフォーム、宇宙空間の重力再現環境、鳥取砂丘を活用した月面実証フィールド。実証環境の内容は順次拡充予定としている。

 プログラムには、KDDIの事業共創プラットフォーム「KDDI ∞ Labo」に参画する「パートナー連合」から、関西電力、KCJ GROUP、KDDI、サントリーホールディングス、松竹、スカパーJSAT、住友不動産、大日本印刷、電通、東急、TOPPAN、三井住友海上火災保険、三井物産の13社が参加する。

 25年度に宇宙空間を再現したデジタル空間での実証、27年度に低軌道衛星での実証を開始し、30年度に宇宙を活用した事業創出を目指すという。これと併せKDDIは、28年をめどに月と地球間の通信を、30年をめどに月面における5G通信の構築を目指し、宇宙から地球上の生活の変革と社会課題解決に貢献するとしている。

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