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Apple「空間ビデオ」向けにハイエンド機材ぞくぞく キヤノンとブラックマジックデザインから登場

ITmedia NEWS / 2024年6月13日 8時0分

Apple「空間ビデオ」向けにハイエンド機材ぞくぞく キヤノンとブラックマジックデザインから登場

キヤノンとブラックマジックデザインが「空間ビデオ」向け機材

 Apple Vision Proで立体視聴できる、Appleの「空間ビデオ」向けにハイエンド機材がキヤノンと豪Blackmagic Designから登場した。これは、米Appleが6月10日(現地時間)に開催した「WWDC24」でお披露目されたもので、キヤノンはレンズ、Blackmagic Designは2つのレンズを搭載した専用カメラを発表した。

 空間ビデオは、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxの内蔵カメラでの撮影に対応していたが、専用機材が空間ビデオに対応することで、より高品質のコンテンツ制作が可能となる。

●キヤノンは手軽に撮れるAPS-C用レンズ

 キヤノンは、3D映像撮影用のRFレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」を発表。「EOS VR SYSTEM」に属する製品で、Apple社製品以外で初めて「空間ビデオ」に対応する同社認定の入力機器になるという。「EOS R7」での利用を想定しており、2024年内の発売を目指している。

 人間の有効視野に近い約60度の画角により、日常のさまざまなシーンを自然な画角で撮影できるとしている。AFも可能で、一般的なRFレンズと同様の操作感で、手軽に3D映像の撮影を楽しめるとする。なお、このレンズはCES2024やCP+2024においてコンセプトモデルとして展示していた製品となる。

●Blackmagic Designは専用カメラ

 Blackmagic Designが発表した「Blackmagic URSA Cine Immersive」は、空間ビデオ用に設計された固定式のカスタムレンズシステムを搭載。センサーは両目それぞれ8160×7200の解像度を持ち、ピクセル単位の同期と16ストップのダイナミックレンジに対応。90fpsのステレオスコピック3Dイマーシブ・シネマコンテンツを1つのファイルに収録可能という。

 カスタムレンズシステムは、URSA Cineのラージフォーマット・イメージセンサー専用に設計されており、イマーシブ・レンズデータとして、それぞれの目でマッピング、キャリブレーションを保存できるという。データはBlackmagic RAWファイルに保存され、ポストプロダクションで使用可能だ。

 ボディはマグネシウム合金製で、軽量のカーボンファイバー・ポリカーボネートによる仕上げが施されている。12G-SDI出力、10Gイーサネット、USB-C、XLRオーディオなども搭載。開閉式モニターは、片側に5インチの大型HDRタッチスクリーン、反対側にカラーのステータスLCDを搭載。カメラの右側はアシスタント用のステーションとなっており、2つ目の5インチHDRタッチスクリーンを備え、作業時に外部モニターは必要ないとしている。

 カメラの後部には24Vおよび12V電源をサポートした8ピンのLemo電源コネクターが搭載されているため、既存の電源、バッテリー、アクセサリを用いてカメラを使用可能。同カメラには、250Wの電源およびBマウントバッテリープレートを同梱し、IDX、Blueshape、Core SWX、BEBOBなどのメーカーから幅広い種類の高電圧バッテリーが使えるという。

 他にも、トップハンドル、高速Wi-Fi用のアンテナ、ベースプレート、24V電源、高電圧Bマウントバッテリープレートを搭載しており、素早いセットアップを実現するとしている。Blackmagic URSA Cine Immersiveは、2024年中に発売予定としている。

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