ソニー「宇宙撮影体験」新たに100組を募集 人工衛星「EYE」は姿勢をちょっと変更可能に 「撮影の自由度が増す」
ITmedia NEWS / 2024年6月26日 20時20分
小型人工衛星「EYE」のイメージ
研究者や技術者ではない一般の人でも、人工衛星「EYE」のカメラを使って宇宙から見た地球や遠い宇宙の写真を撮影できる──ソニーと東京大学、JAXAが共同で進める「STAR SPHERE」プロジェクトは6月26日、3回目となる「宇宙撮影体験」の参加者募集を始めた。
応募は7月8日まで受け付け、7月9日と10日に当選発表。撮影体験は7月19日から9月6日ごろまでに実施する。家族や学校のクラスなど、団体での応募も可能だ。
募集枠は100組に拡大。宇宙撮影体験の開始当初は、7週間の撮影期間に対して30組しか募集できなかったが、今回は約6週間で3倍以上となる100組まで対応する。
また今回から、EYEの姿勢を太陽光パネルが太陽を向いた状態から30度以内で任意の方向に変更できるようになり、「撮影の自由度が増す」(ソニー)。
過去の体験者が撮影した写真は、STAR SPHERE公式サイトや、EYEの軌道をシミュレートして宇宙からの景色を体験できるWebアプリ「EYEコネクト」で閲覧できる。EYEコネクトは直近のアップデートで地球のマップ上に撮影した写真を表示するモードを追加している。
なお、6月29日には、ロケットアイドルVTuberの宇推くりあさんのYouTubeチャンネルで、学術系VTuberの北白川かかぽさんをゲストに迎え、「写真撮影大会」のライブ配信を行う。当日は視聴者の希望を聞きながら、2人が代表としてEYEに撮影リクエストを送る予定だ。配信は午後9時から。
ソニーによると、EYEは2024年度中にその寿命を迎える見通し。「残されたEYEの運用期間中、宇宙を身近に感じる体験をより多くのみなさんと共有できるように活動を続ける」。
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