「H3ロケット」試験3号機、打ち上げ成功 JAXA生配信で7万人超が地上からエール
ITmedia NEWS / 2024年7月1日 12時56分
打ち上げ直後のH3ロケット試験3号機
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月1日、次期主力ロケット「H3」の試験3号機の打ち上げに成功した。YouTubeのJAXA公式チャンネルで行った生配信は、お昼時ということもあってか、一時7万2000人以上が視聴した。
打ち上げから1分57秒後、ブースターの「SRB-3」を切り離したH3試験3号機は、その後も第1段エンジンの分離、第2段エンジンの燃焼と順調に推移。予定通り、打ち上げからおよそ16分後に先進レーダー衛星「だいち4号」(ALOS-4)の切り離しが確認された。
だいち4号は、「だいち2号」の後継機となる、Lバンド合成開口レーダー搭載の“先進レーダー衛星”。新たに採用したデジタル・ビーム・フォーミング技術により、だいち2号の高い空間分解能(3m)を維持しつつ、観測幅を4倍(200km)に拡大する。
これにより、地殻・地盤変動などの観測頻度が向上。震災などが発生した際の状況把握など、減災への取り組みで重要な役割を担うことが期待されている。
JAXAは23年3月、H3ロケットの試験1号機の打ち上げに失敗し、搭載していた先進光学衛星「だいち3号」も失った。今年2月には試験機2号機の打ち上げに成功し、キヤノン電子が開発した小型衛星「CE-SAT-IE」を放出した。
生配信で技術解説を担当したJAXA宇宙輸送技術部門のエンジニア・古谷勲さんは、「今回の成功により、H3は本物の衛星を打ち上げられると証明した。本格運用に向けて歩み始めたといっていい」と話した。また試験4号機の打ち上げも準備しているとし、「そう遠くない未来に打ち上げるので応援してほしい」と呼びかけた。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
H3・3号機、打ち上げ成功=「だいち4号」搭載―失敗後、初の実用衛星・JAXA
時事通信 / 2024年7月1日 12時33分
-
JAXAのH3ロケット3号機が打ち上げ、先進レーダ衛星「だいち4号」の分離に成功
マイナビニュース / 2024年7月1日 12時32分
-
H3ロケット3号機、観測衛星の打ち上げ成功 本格運用スタート
毎日新聞 / 2024年7月1日 12時24分
-
H3ロケット3号機現地取材 第1回 もはや「試験機」ではない3号機、打ち上げは天候不良で1日延期へ
マイナビニュース / 2024年6月29日 8時0分
-
JAXA、H3ロケット3号機の打ち上げ日を7月1日に再設定 だいち4号を搭載【追記あり】
sorae.jp / 2024年6月28日 18時37分
ランキング
-
1Windows 11、更新プログラム(KB5039302)により繰り返し再起動する問題発生
マイナビニュース / 2024年6月30日 17時16分
-
2Windowsはなぜ再起動が必要になるのか?
ASCII.jp / 2024年6月30日 10時0分
-
3【今日から】JR東日本、Suicaで30回以上買い物すると1万円相当のポイント当たる
ASCII.jp / 2024年7月1日 7時0分
-
4Apple、App Storeで2つのPCエミュレーターアプリを拒否 - その理由は
マイナビニュース / 2024年7月1日 9時42分
-
5もはや“着る網戸”!? ワークマンのガチすぎる「虫対策スーツ」に思わず仰天 「めっちゃ欲しい」
ねとらぼ / 2024年6月30日 20時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください