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2万円ちょっとの「水冷式マット」はどこまで冷える? 熱帯夜はしのげる? 検証してみた

ITmedia NEWS / 2024年7月8日 19時13分

2万円ちょっとの「水冷式マット」はどこまで冷える? 熱帯夜はしのげる? 検証してみた

サンコーが発売した「冷感ひんやりマット」。2万1000円で販売中

 連日の猛暑と熱帯夜。体調を崩している方もいるかもしれません。夜間でも熱中症になる場合もあるため、エアコンは朝までつけっぱなしがおすすめ。でも、涼しくて電気代が安い手段があるとしたら?(あるとは言ってない)。今回は、そんな可能性を模索するお話です。

 サンコーが発売した「冷感ひんやりマット」は、マットの中に冷水を循環させ、表面をクールに保つアイテム。価格は2万1000円と、この手のアイテムとしては安価です。今回はこれを試用しました。

 モノが寝具ですから慎重さも必要です。例えば駆動音がうるさければ寝られませんし、万が一ベッドの上で水漏れでも起きたら大変。というわけで、家人に寝室を追われ、仕事部屋に別途テスト環境を構築することにしました。布団です。

 セットアップは、さほど複雑ではありません。マットから伸びる2本のパイプを「水冷機」と呼ばれる本体(以下、本体)の背面に接続したら、後は電源と水の確保くらいです。

 本体はUSB給電ですが、付属のケーブルが短いので、手持ちのモバイルバッテリーを使いました。Ankerの「PowerCore Slim 10000」という製品です。

 先ほど本体のことを「水冷機」と書きましたが、ヒートポンプやペルチェ素子といった冷やす機構を持っているわけではありません。水を循環させるポンプを動かすだけなので、消費電力はわずか6W。電気代は1時間あたり約0.2円です。

 ただ、本体で冷却しない代わり、付属の「保冷パック」に水を入れて凍らせ、それをタンク内に入れておかなければなりません。電気代を正確に出すなら、冷凍庫で使用した分も加える必要があります。

 水槽に入れる水は1.5L程度で、水が入っていないと本体の電源が入らない仕組みになっています。次に保冷パックを入れたかったのですが、製品が届いたばかりでまだ凍っていません。そこで、冷凍庫にあった保冷剤をいくつか水槽に投入しました。

 これが間違いでした。

 電源投入後、最初は25℃を示していた水温計の数字はみるみる下がり、3分後には12℃、5分後には6℃になりました。

 マットはもう冷え冷え。中に氷水が通っているようなものなので、当然といえば当然ですが、これでは冷たすぎて寝られません。呆然として眺めていると、マットの表面に結露が……。どうしてこうなった。

 ただ、この失敗を通じていくつかの知見を得ました。まずマットのかなり端に近い部分まで、ちゃんと冷えることが確認できました。ポンプの駆動音もほぼ聞こえません。その点では安心して寝られそうです。

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