メルカリ山田氏、中高生女子向けの“理系職”体験プロジェクト発足 ホンダ、理研など16組織が参画 理工系進出を推進

　メルカリCEOの山田進太郎氏が立ち上げた、多様性の推進を目的とする社団法人「山田進太郎D&I財団」は7月11日、女性による理工系分野進出を推進する新しいプログラム「Girls Meet STEM Career」を開始した。中高生女子を対象に、研究機関・企業のオフィスツアーや、社会人女性と交流する機会を設ける。プログラムにはJR東日本、MUFG、ホンダ、LINEヤフー、理化学研究所など16組織が参画する。

　中学1年生から高校3年生の女子（性自認が女性である場合も含む）を対象に、同日から参加登録を開始する。参加費は無料。プログラムへの参画企業・団体は以下の通り。まずは7月から8月にかけて、ホンダやJR東、LINEヤフーなどのオフィスツアーを実施するという。

・旭化成

・アサヒグループホールディングス

・NTTデータグループ

・京セラ

・サイバーエージェント

・サントリーホールディングス

・SOMPOホールディングス

・日本電気

・東日本旅客鉄道

・本田技研工業

・三菱電機

・三菱UFJフィナンシャル・グループ

・メルカリ

・LINEヤフー

・理化学研究所

・リクルート

　「私はメルカリでダイバーシティー＆インクルージョンを進める中で、女性エンジニアの採用の難しさに直面し、財団を立ち上げるきっかけとなった。日本ではそもそも女子生徒がSTEM（科学、技術、工学、数学）領域に興味を持ちにくい環境であることが分かってきた。今回のプログラムでは中高生女子にSTEM領域の職業体験を提供し、STEM領域への安心感を高める」（山田進太郎氏）

　山田進太郎D&I財団は2021年7月に設立。山田氏が寄贈した資金などを活用し、理系を目指す女子学生に向けた奨学金プログラムを実施している。