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「アサシン クリード シャドウズ」はフィクション作品──“主人公・弥助”の表現巡り、開発元のUbisoft Japanが声明

ITmedia NEWS / 2024年7月23日 19時38分

「アサシン クリード シャドウズ」はフィクション作品──“主人公・弥助”の表現巡り、開発元のUbisoft Japanが声明

主人公の一人・弥助の説明

 ゲームメーカーの仏Ubisoftの日本支社であるユービーアイソフト(Ubisoft Japan)は7月23日、公式Xアカウント(@UBISOFT_JAPAN)で開発中の新作ゲーム「アサシン クリード シャドウズ」に関する声明を発表した。同作を巡っては「史実を誤認させるような表現があるのではないか」と一部ユーザーの間で物議を醸していた。これに対してUbisoft Japanは「ゲームで史実を再現する目的はない」などと説明した。

 同シリーズは歴史を扱ったテーマにしたフィクションである一方、古代エジプトや古代ギリシアなどさまざまな土地の街並みを時代背景に合わせて再現している点も特徴だった。また、2017年発売の「オリジンズ」からは、再現された街並みを自由に探索できるコンテンツも公開。舞台となった時代の雰囲気を感じられる教育コンテンツとして当時注目を浴びた。そんな中、最新作のシャドウズでは戦国時代の日本が舞台に選ばれていた。

 同作ではシリーズ初の試みとして、実在した人物をモデルを主人公にすると発表。信長に仕えたとされる黒人男性「弥助」を主人公の一人に置き、Ubisoftは「伝説の侍」として紹介していた。しかし、実在の歴史では弥助が侍だった証拠がないとして「史実を誤認させる表現ではないか」と一部のユーザーたちが指摘。これをきっかけに、英字版Wikipedia内の弥助のページ内の表現にも問題があるとする指摘も続出し、物議を醸している。

 このような状況を受け、Ubisoft Japanは23日に声明を発表。同作を巡り「日本の皆さまにご懸念を生じさせたことについて、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。続けて、開発意図として「(アサシンクリードシリーズは)史実や歴史上の人物を再現する目的で作られたものではありません」と説明した。

 同シリーズについては、あくまで歴史上の実在の出来事や人物インスパイアされたフィクション作品であると強調。ゲーム内の弥助についても“ファンタジー要素”を取り入れた創作表現の一例だと述べている。選出の理由についても「謎に包まれた存在である弥助という人物は、戦国時代の日本という魅力的な舞台を背景に『アサシン クリード』のストーリーを語るのに理想的な登場人物候補となった」としている。

 「『アサシン クリード シャドウズ』に登場する弥助は侍として描写しているが、この点が議論の的となっているとことは私たちも認識している。ただもう一人の主人公である奈緒江(日本人の忍)も同じく重要人物であり、彼らふたりの主人公が、それぞれ異なるゲームスタイルとストーリー、そして共に織りなす物語を提供する」(Ubisoft Japan)

 開発に当たっては、外部のコンサルタントや歴史家、研究者、Ubisoft Japanの社内メンバーが参加していると説明。これまで発表されたゲーム映像については、開発中のものであり、今後もユーザーからの意見に基づき改善の努力を続けるという。また、ゲーム内容については関係各所には一切の責任はなく、開発チームのみが責任を負うと言及した。

 「(アサシン クリードシリーズでは)プレイヤーの好奇心を刺激し、私たちがインスピレーションを得た歴史的な舞台を探求し、知ってもらうことを目指している。『アサシン クリード シャドウズ』は戦国時代の日本を舞台にした魅力的な歴史フィクションを描くエンターテインメントゲームとして開発を進めている」(Ubisoft Japan)

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