Alphabet、4四半期連続の売上高2桁増 「AIで革新を推進」とピチャイCEO
ITmedia NEWS / 2024年7月24日 8時33分
Alphabet全体の業績
Googleの持株会社である米Alphabetは7月23日(現地時間)、第2四半期(4月~6月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比14%増の847億4200万ドル、純利益は29%増の236億1900万ドル(1株当たり純利益は1ドル89セント)だった。4四半期連続の2桁台の売上高増加となった。AI採用の検索とクラウドが大きく伸びた。
クラウド部門の売上高は初めて100億ドルを超え、営業利益も10億ドルを達成した。
スンダー・ピチャイCEOは業績発表後の電話会見で、クラウド向けのAIツールを「200万人以上の開発者が使っており、数十億ドルの収益を生み出している」と語った。同氏は投資家向け書簡で「AIのあらゆるレイヤーで革新を推進している」と語った。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は841億9000万ドル、1株当たり純利益は1ドル84セント)を上回った。
主力の広告全体の売上高は11%増の646億1600万ドルと、伸び率は前4半期より鈍化したものの好調。広告全体の約13%を占めるYouTube広告は13%増と鈍化した。
クラウド部門の売上高は29%増の103億4700万ドルと好調。営業利益も11億7200万ドルと、前年同期の約3倍になった。
PixelやNest、Chromebookなどのハードウェア、アプリストア、YouTubeやGoogle Oneなどのサブスクリプションの売上高などを含む「Google subscriptions, platforms, and devices」の売上高は14%増、Alphabetの「Other Bets」(ムーンショット部門のCalico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Xなど)の売上高は28%増の3億6500万ドル(営業損失は11億3400万ドルで、前年同期より1億以上増加した)。
総従業員数は前年同期より2216人減の17万9582人。
ピチャイ氏は「この四半期の好調は、検索の継続的な強さとクラウドの勢いを浮き彫りにしている」と語った。また、電話会見では、同社が「今後のAIの機会に向けて、他に類を見ないほど有利な立場にある」とし、AI対応の検索サービスにさらに注力していくと語った。
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