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タイミー上場、27歳・小川社長の目標は「泥臭く成長」 競合となったメルカリとはどう戦う?

ITmedia NEWS / 2024年7月26日 17時46分

タイミー上場、27歳・小川社長の目標は「泥臭く成長」 競合となったメルカリとはどう戦う?

 「まだまだ27歳の経営者なので、泥臭くしっかりとマーケットを驚かすような成長をしていきたい。地に足をつけて成長していく」──7月26日、東証グロース市場に上場したタイミーの小川嶺社長は、同日に実施した記者会見でこう語った。現場では、上場後の成長戦略や新規事業の可能性について言及。メルカリが立ち上げた競合サービス「メルカリ ハロ」に対する見方も明かした。

 小川社長によれば、タイミーは飲食・小売・物流業者の利用が多いが、今後は介護・保育・ビルメンテナンス・ホテルといった業種への展開を目指すという。例えば介護業界については「タイミーには約23万人の介護の有資格者、つまり“潜在介護士”層が登録している。有資格者のマッチングに着手すると同時に、資格のない人でもできる仕事の洗い出し(によるタイミーの活用加速)など、施設との伴走をしていきたい」と強調した。

 さらに、地方の市町村との連携も強化する意向も明かした。すでに都道府県単位で地方自治体と協力する取り組みは進めているものの「全ての市町村単位でもタイミーが使えるようにすることで、さまざまな商店街などとも連携をしていきたい」とした。

 新規事業やM&Aの可能性については、タイミーの利用で得た資格・スキルを基にした就労支援事業「タイミーキャリアプラス」などを例に挙げ「今までもデータアセットを使った新規事業を作ってきた。自分たちの武器はこのデータアセットなので、これを使いながらアグレッシブに新規事業を作っていきたい。M&Aなどの手段もあると思っており、手段は限定的にせず成長曲線を維持したい」とした。

 また、具体的な計画はないとしつつも海外進出の意欲も見せた。

●「メルカリの名前は出さないようにしていたのですが……」

 会見では、2023年11月にスキマバイト事業に参入したメルカリにも言及。メルカリの参入をどう感じたか聞かれた際には「メルカリの名前は出さないようにしていたのですが……」と苦笑いしつつ「メルカリ(の祖業)はフリマで、タイミーとは思想が違う。マーケットに多くのプレイヤーが入ってくるということでワクワクした」と答えた。

 メルカリがタイミーと同じく、企業側に30%の手数料を課しつつも、当面は無料とするキャンペーンを実施していることから、手数料の値下げ競争になる可能性について聞かれた際には「競合は今までもおり、そういう中で30%の手数料をキープしながら事業成長ができたため、しっかり価値を提供できているという認識でいる。値段を一気に下げていくのではなく、よりクオリティーを高めていきたい」「『どんどん下げていきます』といった方針を今発表することはない」と答えた。

 一方で、タイミーの八木智昭CFOは、メルカリのようにスキマバイトサービスとフィンテックを連携させる可能性に触れ「親和性が高く、中長期的な戦略の1つとして検討したい」とした。ただし短期的に検討しているわけではなく「ユーザー規模などの基盤固めをして、そこで蓄積したデータを使ったさまざまなサービスを展開していきたいので、今すぐフィンテックするよりかは、長い目でプライオリティーを検討したい」という。

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