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「マイナンバーカード対面確認アプリ」、河野大臣が実店舗で体験 偽造対策の切り札になるか?

ITmedia NEWS / 2024年8月1日 15時17分

 Olive LOUNGEでの本人確認の流れはこうだ。まず、店舗担当が「本人確認のために、マイナンバーカードを確認させていただきます」と伝え、顧客のカードを預かり、スマートフォンのカメラにかざす(河野大臣の体験時は、iPhone SE3が使われていた)。

 券面情報をカメラから獲得すると(画像を撮影するわけではなく、後述の照合番号だけが取得される)、「スキャンの準備ができました」というメッセージが出る。そこで、スマホの上部(NFCアンテナが内蔵されている場所)にマイナンバーカードをかざす。

 瞬時に「読み取りが完了しました」というメッセージが表示され、顔写真と氏名、住所、生年月日、性別(『4情報』と呼ばれる)が、スマホに表示される。

 店舗担当が、窓口にいる本人の顔と、マイナンバーカード、スマートフォンに表示されたデータを見比べて、本人かどうかを確認して終了する。

 河野大臣は「私のカードで試すのは、ぶっつけ本番だったので若干不安だったんですけど(笑)、カードの券面の読み取りも、チップの読み取りも速いですし、きれいに画像も出てきたので、ちょっとすごいなと思いました。デジ庁のチームがかなり頑張ってくれてましたので、この調子で今月中には使っていただけるようになると思っています」とコメントした。

●「誰でもダウンロード可能」でも大丈夫なのか

 セキュリティに関して「一般にダウンロードできるアプリで、ICチップが読み取れるのは不安」という意見に対しては、「このアプリでチップから出てくるのは、券面に書かれているものだけで、本物だと確認するためだけのアプリですので、そこはご安心いただけたらと思います」と語った。

 河野大臣が説明したように、このアプリは「マイナンバーカードが本物かどうか?」を確認するためのアプリだ。

 前述のように、マイナンバーカードの券面が偽造される可能性があることを考えると、安価に内部のICチップを確認する仕組みを構築できることには意義がある。マイナンバーカードの照合は暗号鍵を使った仕組みで、偽造は現状不可能とされている。

 要するに、偽造が不可能なICチップから読み取れる本人情報とマイナンバーカードの券面情報、来店している本人が一致しているかを確認するためのアプリとなる。

 このアプリの機能は本人かどうかを確認することなので、チップ内の写真、氏名、住所、生年月日、性別は、その他の受付アプリなどに引き継げないようになっている。場合によっては、改めて記入、入力などの手間が発生するかもしれないが、これはセキュリティを担保するための仕様である。

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