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スマホの位置情報を許可→ユーザーの動きや“部屋の間取り”を90%以上で特定できる攻撃 インドの研究者が発表

ITmedia NEWS / 2024年8月19日 8時5分

 室内の間取り推測実験では、廊下(32.3m × 25.6m)を対象に実施。10人の参加者がスマートフォンを持って廊下を歩き回り、そのGPSデータを収集した。これらのデータを基に、グラフ最適化技術を用いて間取りを推測した。結果として、エレベーター、階段、部屋、コーナーなどの主要な特徴を90.15%の精度で識別することに成功した。また、推測された間取り図と実際の間取り図との誤差は最大でも4.1mに抑えられた。

 これらの実験結果は、GPSの中間処理データが想像以上に多くの情報を含んでおり、適切な解析技術を用いることで、ユーザーの周囲環境や行動、さらには建物の構造までもが高精度で推測可能であることを示している。研究チームは、この脆弱性をAndroidのセキュリティチームに報告している。

 Source and Image Credits: Nag, Soham, and Smruti R. Sarangi. “AndroCon: Conning Location Services in Android.” arXiv preprint arXiv:2407.1939(2024).

 ※Innovative Tech:このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。X: @shiropen2

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