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アインシュタインが納得しない「量子もつれ」を新たな実験で実証か 中国チームが高性能装置で検証

ITmedia NEWS / 2024年8月21日 8時5分

 約6時間にわたる実験で、43億回以上の粒子対測定を実施。研究チームは全ての測定結果を集計し「Hardy値」と呼ばれる指標を算出した。0以下のHardy値は局所実在性と矛盾しないが、正の値はその逆を示す。この実験では、正のHardy値が得られ、その統計的有意性は物理学で結果が偶然ではないことを示す5標準偏差以上に達した。

 この実験結果は、量子力学の非局所性という性質が、単なる理論上の現象ではなく、現実の物理世界で確かに存在することを示唆している。

 Source and Image Credits: Si-Ran Zhao, Shuai Zhao, Hai-Hao Dong, Wen-Zhao Liu, Jing-Ling Chen, Kai Chen, Qiang Zhang, and Jian-Wei Pan. Loophole-Free Test of Local Realism via Hardy’s Violation. Phys. Rev. Lett. 133, 060201 - Published 7 August 2024

 ※Innovative Tech:このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。X: @shiropen2

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