1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

キヤノン“新世代EOS R”の実力は? 「EOS R5 Mark II」はなかなかのモンスターマシンだった

ITmedia NEWS / 2024年8月24日 18時20分

キヤノン“新世代EOS R”の実力は? 「EOS R5 Mark II」はなかなかのモンスターマシンだった

「EOS R5 Mark II」のロゴが光るボディ

 キヤノンから“新世代EOS R”といっても過言じゃない「EOS R5 Mark II」が登場した。これがまた色々と新しく、「EOS R1」と同時に発表されただけあって、なかなかのモンスターマシンに仕上がっているのだ。

 新機能も盛りだくさんとで、どこから話を始めたらいいか分からないけれども、大きく分けて、新開発の裏面照射積層CMOSセンサーになった点と、内部の処理が超高速になったことで様々な新しい機能を追加した点といっていいだろう。

●積層裏面照射型で4500万画素の実力はいかに

 「EOS R5」の後継機なので画素数は約4500万画素と多画素タイプ。ただセンサーは新開発の積層型になった。積層型は従来型より読み出し速度を高速化でき、電子シャッター時のローリングシャッター歪みをぐっと減らせる。

 EOS R5 Mark IIはメカシャッターも搭載しているものの(歪み以外でメカシャッターが有用なシーンはあるから)、デフォルトは「電子シャッター」だ。

 一応ゆがみ具合をチェック。

 比較対象として、積層型ではない「EOS R6 Mark II」、積層型の「Nikon Z8」、部分積層型の「Nikon Z6II」を並べてみた。

 EOS R5に比べて歪みを40%に低減しているそうな。こうしてみると、Z8とZ6 IIの中間くらいでかなり優秀だ。

 普段の撮影ではまったく気にならないので、今回は基本的に電子シャッターで撮影してみた。

 高速読み出しが可能になると連写も速くなるし、プリ連写もあたりまえのようにできる。

 ただセンサーが速くなっただけではダメで、それを高速で処理するエンジンは欠かせない。EOS R5 Mark IIでは映像エンジン「DIGIC X」に、画像の高速な解析処理を行う「DIGIC Accelerator」を加えることで処理の高速化を実現したのだ。

 おかげでAFはさらに賢くなり、一度被写体を捉えたら食いついて離さない(トラッキング)とか、アクション優先とか(これはサッカー/バスケットボール/バレーボールのみ)。

 アクション優先は非常にユニークで、アクションを起こした人間に対してAF対象を持っていくという機能。フレーム内に複数の人間が絡むスポーツで有効になる。だからこの3種目なのだろう。

 今回こういう特定のシーンに特化した機能は試せなかったけど(キヤノンがどっかのJリーグチームのスポンサーになって撮影体験とかさせてくれればいいのに、と思うのだが、ラグビーファンにとってはキヤノンはラグビーチームを持ってるのに、アクション優先の対象にラグビーがないとは何事かと思うようである)、追尾が賢く粘るようになったのは体験できる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください