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漏えいした個人情報の“価値”、10年で500円→0円に? “詫び金券”が配られたのは遠い昔か

ITmedia NEWS / 2024年8月27日 12時0分

 住所や電話番号などが含まれていなかったのは不幸中の幸いだが、今回は筆者の子どもも、バッチリ被害者になってしまった。

 個人情報の大量漏えい事件は後を絶たないどころか、増え続けている。社会のIT化が進み、情報がサーバやクラウドに蓄積されるにつれ、被害の規模もどんどん大きくなっており、数十万人分の情報漏えいでは、ユーザーももはや驚かなくなってきた。

●個人情報漏えいで“詫び金券”を配っていた時代

 振り返ると10~20年前、個人情報漏えいは今よりも大事件だったし、漏えいした被害者に企業側が補償金を支払っていた例もある。

 例えば、04年にYahoo! BBユーザー451万7039人の情報が漏えいした際は、ソフトバンクBBがユーザー全員に500円相当の金券を送付し、「安すぎる」などと批判を浴びた。

 14年には、ベネッセコーポレーションの顧客情報約2895万件が漏えい。この時も、おわびとして500円分の金券が送られた。

 そして24年。イセトーの問題をはじめとした大規模な漏えいが相次いで起きているが、企業がおわびに金券を配る例はとんと聞かなくなった。漏えいが日常茶飯事になった結果、個人情報の価値も低下しているのかもしれないし、ひんぱんに漏えいが起きるので、ユーザーとしても慣れてしまった面もある。

 個人情報を守り切ることはほぼ不可能だという前提で、生きていかなくてはいけない時代なんだろう。

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