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イーロン・マスク氏とブラジル最高裁判事の対立激化 同国でのX提供停止の可能性も

ITmedia NEWS / 2024年8月30日 10時53分

イーロン・マスク氏とブラジル最高裁判事の対立激化 同国でのX提供停止の可能性も

アレクサンドル・デ・モラエス判事(同氏のXより)

 米Xや米SpaceXのオーナーであるイーロン・マスク氏は8月28日(現地時間)、X上でブラジル最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事に似た人物が監獄に入っているGrokで生成されたとみられる画像に「@Alexandre、あなたが刑務所にいるこの写真が現実になるだろう」というコメントを添えてポストした。

 デ・モラエス判事は同日、マスク氏とXに対し、24時間以内にXのブラジルでの法定代理人を任命するよう命じ、従わなければXのブラジルでの活動停止の罰則を受けると発表した。

 ブラジルの法律では、SNSプラットフォームは政治的誤報に関する政府からの削除通知に対処できる人材雇用が義務付けられているが、Xは8月初旬にブラジルオフィスを閉鎖すると発表しており、この義務を果たせないとみられている。

 SpaceXの公式アカウントは28日深夜、デ・モラエス判事から、SpaceXが所有するStarlinkを含むマスク氏が運営する企業の「すべての金融資産の凍結」を命じたとXにポストした。「この命令は、Xに対して違法に課せられた罰金についてStarlinkが責任を負うべきであるという根拠のない決定に基づいている」とし、「われわれはこの問題を法的に解決するつもりだ」と語った。

 マスク氏は、デ・モラエス氏を「判事のふりをした完全な犯罪者」と呼んだり、「暴君アレクサンドル(デ・モラエス氏)はブラジルの独裁者だ」などとポストしている。

 マスク氏とデ・モラエス判事の対立は、Xが特定のアカウントをブロックするよう命じた裁判所命令に従わないとマスク氏が明言したことを受け、判事が4月に司法妨害の疑いでマスク氏とXに対する捜査を開始したことに端を発する。

 Starlinkの公式Xアカウントは「現在、Starlinkはアマゾンからリオデジャネイロまで、ブラジルの25万人以上の顧客を繋いでいる。(中略)サービスが中断されないように全力を尽くしている」とポストした。

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