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ブラジル、Xの国内での業務停止を命令 「判事はコスプレした邪悪な独裁者」とマスク氏

ITmedia NEWS / 2024年8月31日 10時10分

ブラジル、Xの国内での業務停止を命令 「判事はコスプレした邪悪な独裁者」とマスク氏

 ブラジル連邦最高裁のアレクサンドル・デ・モラエス判事は8月30日(現地時間)、裁判所の司法判断が順守されるまで、ブラジルでのXの運営の即時完全停止を命じたと発表した。この命令は、Xがブラジルでの法定代理人を任命するまで有効としている。

 また、米Appleと米Googleに対し、公式アプリストアからXアプリを削除するだけでなく、モバイル端末でのアプリの使用をブロックする措置を講じるよう求めた。

 さらに、Xを使うために「技術的ごまかしを使う」(VPNのことを指す)ユーザーには1日当たり5万レアル(約130万円)の罰金を科す。

 Xのオーナーであるイーロン・マスク氏はこの発表を受け、「アレクサンドル・デ・モラエスは判事のコスプレをした邪悪な独裁者だ」とXにポストした。

 同氏はその後も「ブラジルの圧政政権は国民が真実を知ることを非常に恐れており、試みようとする者は誰でも破産させてしまう」など、ブラジルを批判するポストを数十件投稿した。(並行して民主党のカマラ・ハリス米副大統領を批判するポストも複数投稿している。)

 マスク氏がCEOを務めるSpaceXの公式アカウントは28日深夜、デ・モラエス判事から、SpaceXが所有するStarlinkを含むマスク氏が運営する企業の「すべての金融資産の凍結」を命じたとXにポストした。

 デ・モラエス氏は判決文(ポルトガル語、PDF)で、Xの口座には罰金を支払える資金がないので、同じ企業グループに属しているStarlinkの資産凍結を命じたと説明した。

 この件に関してマスク氏は、SpaceXは「ユーザーからの支払いを受けることはできなくなったが、サービスを利用できなくしたくはない」ため「問題が解決するまで」ブラジルでのStarlinkサービスを無料で提供するとポストした。

 マスク氏とデ・モラエス判事の対立は、デ・モラエス氏がマスク氏に対し、ジャイル・ボルソナロ前大統領の右派政党の同盟者のアカウントや偽情報を拡散しているとされるアカウントを閉鎖するよう命じたことに端を発する。マスク氏は、この命令は検閲に等しいと主張し、アカウント閉鎖を拒否した。

 デ・モラエス氏は8月28日にマスク氏とXに対し、24時間以内にXのブラジルでの法定代理人を任命するよう命じ、従わなければXのブラジルでの活動を停止させると警告した。マスク氏がこれに従わなかったため、今回のXの停止となった。

 デ・モラエス氏は2022年にはブラジル当局の要求を無視したTelegramに対して同国での法定代理人を任命しなければサービスを停止すると警告した。Telegramはこの命令に従い、サービスが停止することはなかった。

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