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テスラ最大の利点は「ソフトウェアアップデート」 夏のアップデートでできるようになったこと

ITmedia NEWS / 2024年9月26日 16時47分

 以前、本連載「テスラ車に乗るとはこういうことだ! アップデートに一喜一憂、GitHubから機能追加も」でTeslaのライトショーをご紹介しました。その際の動画をご覧いただくと分かりますが、ヘッドライトの光で壁に「Tesla」の文字が浮かび上がっています。このあたりからも、製造時にハードウェアを搭載しているものの、それを制御するソフトウェアを後からOTAで提供した、ということが想像できます。

 次の動画は、夜の中央高速におけるオートパイロットを使用したときの走行映像です。少し見えにくいかもしれませんが、先行車、対向車、カーブに合わせてヘッドライトの光が変化しているのが見て取れます。オートパイロットをオンにすると、アダプティブハイビームが自動的にオンになる仕組みです。

●周囲の交通状況をより詳細に表示するスクリーン

 以前よりスクリーン右側には、周囲の交通状況をグラフィック映像で表示する機能を有していました。乗用車、トラック、バン、歩行者、自転車、オートバイに止まらず、リードにつながれた犬やパイロンまで、CGオブジェクトとして表示する念の入れようです。

 ただ、前後のクルマや歩行者のオブジェクトの数をある程度間引いて表示していました。見えるままにたくさんのオブジェクトを表示すると描画の処理速度が追い付かないのだろうな、と想像していました。

 しかし、今回のアップデートで、より詳細に周囲の状況を表示するようになりました。端的に言うと、表示するオブジェクトの数が一気に増えたのです。下記の動画にもあるように、歩行者、自転車、交差点を横切る他車などが、ほぼリアルタイムでスクリーンに投影されています。最初は、見えすぎて驚いたくらいです。

 あらかじめ何種類かのCGオブジェクトを用意してあり、形が最も近いものを表示しているようです。従って、大型トラックは画一的にケンワースのボンネットトラックのようなシルエットで描かれます。バンは、ダッジのラム・バンを連想する形です。

 さすがに、各国のクルマ事情に合わせてCGオブジェクトを準備する、といった手の込んだことはできないのかもしれません。日本向けに、軽トラのCGオブジェクトがあると楽しいのですが…

 ただ、せめて信号機の設置方式くらいはローカライズして欲しいものです。タテ型が主流の米国、ヨコ型が主流の日本ですが、信号機のCGオブジェクトはタテ型しか表示されません。米国にもヨコ型信号はあるので、Tesla的には特別こだわる必要はないという考えなのでしょうか。

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