紅麹サプリ事件の「プベルル酸」、腎障害を多発する抗がん剤と同レベルの毒性があった 金沢大学など発表
ITmedia NEWS / 2024年10月5日 8時20分
紅麹(小林製薬の中央研究所のWebサイトより)
医療機器などを手がける日機装(東京都渋谷区)と金沢大学は10月3日、プベルル酸の腎毒性を初めてヒトの細胞実験で確認したと発表した。プベルル酸は、今年3月に発覚した紅麹サプリ健康被害事件において原因の一つとみられている。
両者は共同研究で確立した評価方法を用い、創薬研究用のヒト腎細胞を使ってプベルル酸の影響を評価した。
その結果、一定の濃度を超えるプベルル酸は腎細胞(近位尿細管上皮細胞)に毒性を発現させ、腎機能障害の原因となることが判明した。「プベルル酸は、腎障害を多発する抗がん剤シスブラチンと同程度の細胞毒性作用を持っている」。
プベルル酸はアオカビから産生される天然化合物。日本腎臓学会の中間報告で尿細管間質性腎炎などの健康被害が報告されているが、ヒトの腎臓細胞への直接的な影響は検証されていなかった。
紅麹サプリ事件では、小林製薬の紅麹を原料とする「紅麹コレステヘルプ」などのサプリメントを服用した人が健康被害を受け、少なくとも5人が死亡、289人が入院した(6月28日の発表時点)。調査により、一部の紅麹原料にプベルル酸など想定外の物質が含まれていたことが分かっている。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
世界初、日機装と金沢大学がプベルル酸の腎毒性を細胞実験で確認
PR TIMES / 2024年10月3日 12時45分
-
台湾で小林製薬を集団提訴 紅こうじ体調不良の55人
共同通信 / 2024年9月28日 0時49分
-
透析患者の生命予後や心血管イベントと尿酸生成抑制薬(XOR阻害薬)による治療との関連性における、尿酸排泄トランスポーター機能保持の重要性
Digital PR Platform / 2024年9月25日 14時0分
-
紅こうじ問題、原因はプベルル酸 サプリ健康被害、厚労省確認
共同通信 / 2024年9月18日 19時39分
-
紅こうじサプリの腎障害、原因はプベルル酸
共同通信 / 2024年9月18日 14時58分
ランキング
-
1ハイテンポな戦闘はマルチプレイ対応!ローグライトACT『Wizard of Legend』続編が早期アクセス開始―採れたて!本日のSteam注目ゲーム11選【2024年10月4日】
Game*Spark / 2024年10月4日 23時0分
-
2東京都「リチウムイオン電池 捨てちゃダメ!」 じゃあどうすればいいの? 都に聞いてみた
ITmedia NEWS / 2024年10月4日 15時17分
-
3「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
ねとらぼ / 2024年10月5日 8時0分
-
4「これは買って損ない!」 ニトリの“1本4役”便利グッズが“500円未満”なのに万能すぎる 「天才」「知らなかった」
ねとらぼ / 2024年10月3日 11時45分
-
5「とても無礼」「載せたスタッフが問題」 女性同士の恋を描くドラマで“出演者コメント”に物議…… “ある一文”への批判に公式が弁明
ねとらぼ / 2024年10月3日 19時59分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください