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なんと11年ぶりの復活 富士フイルムの小型軽量カメラ「X-M5」の素性と狙い

ITmedia NEWS / 2024年10月17日 8時20分

 ただし、ボディ内手ブレ補正はない。小型化と低価格化のためだろうが、それはちょっと残念な点だ。

 センサーは「X-TRANS CMOS 4」で、画像処理エンジンは「X-Processor 5」とX-S20と同じものを採用している。

 超シンプルなボディの天面を見ると左肩にX-T50で採用されたフィルムシミュレーションダイヤルがある。画作りを楽しんでくださいというカメラだ。

 フィルムシミュレーションには、誰でもすぐその効果を感じられるものがいくつかあり(クラシッククロームなど)、カメラを初めて使う人にも分かりやすい。さらにコンパクトながら被写体検出は10種類あり、大抵の被写体は追ってくれそうだ。

 と、X SummitではX-M5のカジュアルなスチルカメラとしての側面から始まったのだが、動画編の話を聞くと、どうもVlogカメラとしての側面もかなり充実しているようだ。

 最高で6.2K/30Pに対応するのはさることながら、エントリーユーザー向けのカジュアルな動画機能が非常に充実している。

 注目したいのは2点。

 1つはマイク。上面に3つのマイクが内蔵されており、指向性のコントロールができる。モニターを回転させて自撮りをしたり、インタビュー的に相手の声を拾ったり、環境音ごと撮ったりできる。

 外部マイク用の端子が側面ではなく背面に設けられ、マイクをつないだときもバリアングルモニターの動きを妨げない作りもいい。EVFがないことでマイク端子を付けられたのだろう。

 さらに縦位置動画にも対応。カメラを縦にするのではなく、横位置での撮影のまま9:16にクロップして動画を撮影する機能が追加され、ショートムービー用の縦位置動画も簡単に撮れる。

 予想外だったところでは、背面に装着する冷却ファンにも対応していること。長時間録画にも耐えられそうだ。

 撮影モードにもVlogポジションがあり、Vlog向きをアピールしていたX-S20以上にVlog向きのカメラになっているようなのだ。

 今、スマートフォンユーザーが新しくカメラを使ってみたいという人にとって低いハードルで撮りたいものを撮れるにはどうすればいいかというコンセプトを感じられる。そしてスマートフォンへ画像や映像を送るのにUSB Type-Cケーブルが使えるので、Wi-Fiに比べて高速で安定した転送が可能だ。

 写真を撮りたい人にはフィルムシミュレーションや被写体検出AFが役立つし、動画を撮りたいと思ったらVlogポジションにすればいい。こういうカメラが出てくるのは非常に良いことだと思う。

●最後に登場した布に隠された製品が気になる

 今回のX Summitでは、X-M5の他に「レッドバッヂ」が付いたハイエンドのレンズも2本発表された。

 1つは超望遠の500mm F5.6。

 もう1つはハイエンドの標準ズーム、16-55mmのリニューアル。初代レンズより、一回り小さくなり、質量も約410gに軽量化。

 そして、One More Things的なエンディングを迎えたのだった。白と黒の布に隠された開発中の新製品が示唆されたのである。25年に発表される予定らしい。

 そういう余韻を残して終わったのはちょっと珍しいのであった。さて何が出てくるか。

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