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iPad最小・最軽量の新型「iPad mini」レビュー AI対応モデルで最安「7万9800円から」の魅力と限界

ITmedia NEWS / 2024年10月25日 10時44分

 スピーカーは2スピーカー。つまり、縦置きにしている時にはステレオにならない。先の話と矛盾するようだが、動画を楽しんだりする時は、横置きにすることが多いということなのだろう。

 ディスプレイは、iPad Airと同じグレード、つまり500ニトの明るさと、P3色域を持つLiquid Retinaディスプレイが採用されている。テクノロジーが違っても、Apple製品はきっちりと全てのラインアップで色味が統一されているところが助かる。

 前モデルのiPad mini(第6世代)では、縦持ちにした時にスクロールさせると画面がひずんでいるように見える「ゼリースクロール」などと呼ばれている現象が起きていたが、筆者の見た限りではその症状は改善されているように思える。

 ディスプレイのハードウェア自体は変わっておらず、従来のモデルで問題だったディスプレイドライバーを改善したとのこと。一部ネットでは「まだ完全には直ってない」との声もあるようだが、筆者は「これなら気にならないんじゃない?」と思えた。

●第6世代で使えたApple Pencilは非対応に

 対応するApple Pencilは、Apple Pencil ProとApple Pencil(USB-C)となった。

 前モデルでサポートしていたApple Pencil(第2世代)は使えないので注意が必要だ。代わりに、Apple Pencil Proを使えば、スクイーズなどの新機能が使えるようになった。新機能が使えるのはうれしいが、iPad mini(第6世代)から買い替える人にとってはコスト増につながってしまう。

 Apple Pencil(USB-C)もiPad miniの側面にくっつくものの、Apple Pencil Proのように充電はされない。充電やペアリングにはUSB-Cケーブルが必要だ。感圧機能が省略されているので、メモを取ったりするのにはいいものの、絵を描くならApple Pencil Proを用意したい。

●十分な性能を持つA17 Pro

 一時期、iPad miniはiPad Airと同じチップセットを積むという時期があったが、現行iPad Airは「M2」を積んでいる。さすがに「miniにM2はやり過ぎ」ということになったのか、コスト的に見合わなかったのか、A17 Proが搭載された。

 A17 ProはiPhone 15 Proに搭載された3nmプロセスルールで作られたチップで、Apple Intelligenceに対応すると発表されている。iPad miniもサポートしたことで、現行モデルでApple Intelligenceに対応していないのはiPad(第10世代)とiPhone SEだけ(一応、iPhone 15/14もラインアップに載ってはいるが)となった。

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