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Xに不満を持った人の避難先? 「Bluesky」を初めて使ったおっさんマンガ家の心変わり

ITmedia NEWS / 2024年10月27日 12時20分

Xに不満を持った人の避難先? 「Bluesky」を初めて使ったおっさんマンガ家の心変わり

 X(エックス)の公式アカウントが10月17日にブロック機能の仕様変更とサービス利用規約およびユーザーポリシーの変更を発表しました。ブロックしても公開投稿はブロックした相手にも確認可能になってしまう、投稿した内容をAIモデルに学習させることをサードパーティーに許可する、といった内容はユーザーにとっては改悪と捉えられ、ネット上でも不満の声が上がっています。

 他のSNSへの避難を検討する人も多いようですが、その避難先に多く上がっているのが「Bluesky」というSNSです。元TwitterのCEOが開発したこのSNSは、Xで何かあるたびに話題に上がるようで、今回も10月19日に2日間でユーザー数が120万人も増えたという報道がありました。ボクはこのBlueskyを今回初めて知ったのですが、少し興味が出てきたので試してみることにしました。

 実際使ってみると、レイアウトをはじめ、確かに使用感はXに近いです。投稿できる文字数がXより多かったり(300文字)、動画は60秒までのものしか投稿できなかったりしますが、画像投稿を含め、基本的にはXと同様の感覚で使えるので、Xを利用している人は混乱することはないと思います。

 一方、Bluesky独自の機能として「フィード」が挙げられます。一言でいえば自分だけのタイムラインのことで、専用アプリを使って細かくカスタマイズしたカスタムフィードを作成できます。さらにこのカスタムフィードは他の人も共有できるので、フィードを自作しなくても自分の趣味嗜好にあったカスタムフィードをみつけて閲覧することも可能です。

 Blueskyは現状、広告もないし、いわゆるインプレゾンビも湧いていないので、自分好みにカスタムされたタイムラインをゆっくり楽しめます。これが最大の魅力なのかなと感じました。

 一方で、情報発信という点では、いかんせんユーザーの数でまだまだXには及ばないと思います(Xの月間アクティブユーザーは24年Q2時点で約5億7000万人)。イラストなど自分の成果物を多くの人に見てほしいのなら、現状ではX一択になってしまうと思います。

 自分のデータをAIに学習されるリスクは、Xに限らずBlueskyにもあるでしょうし、どうしてもそこが気になるなら、他のSNSを選択肢に入れてもいいのではないでしょうか。

 個人的には情報発信はXで、趣味に関する情報などを閲覧するのはBlueskyで、という風に使い分けるようになりそうだと感じています。1つのサービスにこだわらず、いろんなSNSを用途に合わせて利用するのも悪くないな……と、今さらながら思ったSNSポンコツオヤジのボクなのでした。

●著者紹介:サダタロー

1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。

●連載:サダタローのゆるっと漫画劇場

漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる~く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。

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