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「チルノのパーフェクトさんすう教室」「今だけダブチ食べ美」の声優、実は金融系SEだった 不思議な二足のわらじについて、本人に聞いた

ITmedia NEWS / 2024年11月26日 7時40分

 「私のことなんか誰も知ることないでしょ、と思っていたんですが、なんかバズってしまって。音楽や声の活動を主軸にしないまでも、自分の使えるものとして持っておけば、10年後20年後に面白いことができるんじゃないと思い、両立する道を選びました。欲しいものはどっちも手に入れればいいじゃないか! と(笑)」

●なぜSEに? 実は「履歴書がウルトラ汚くて……」

 卒業後はまず事務職に就職。その後6回の転職の中で、法人向けヘルプデスクやITインフラの仕事を経験し、SEに転向したという。「履歴書がウルトラ汚くて、あんまり格好いい経歴ではないんですが……」とmikoさん。文系出身で、学生時代にプログラミングの講義を受けたことがあるものの「SからCの4段階評価で、よくCを取れたな、ってくらいできませんでした。(講義が)終わったときには『二度とプログラミングなんかしないぞ!』と思ってたんですが……」と、自身の選択を振り返る。

 それでもSEに転向したのは「周りの人にすごい恵まれた」結果だったという。

 「事務としてシステムに情報を投入したり、操作をしたりする中で、問題が発生したときの対応をしなければならないこともありました。そのとき『これはなぜこのシステムの法則にそぐわないんだ?』とか、ささいな疑問を都度周りに聞いていました。先輩も事務員だから分からないので、客先のSEと仲良くなって聞いていました」

 そうして質問を繰り返すうちに、相手が毎回エラーの内容や、事象の詳細について尋ねてくることに気付いた。そのうちに「これまではエラーが出てきたら『なんか出てきたぁ!』という感じだったんですが『もしかしてこれ、難しい言葉使ってるだけで、エラーの原因を教えてくれてるんじゃないか?』と気付いた」

 そこからは「どんどん踏み込んだ」とmikoさん。普段使っているExcelのマクロ機能を知り、終業後にコードの勉強を始め──とステップを踏んでいき、転向に至った。ちなみに、好きな言語は「Visual Basic系統」。生成AIによる業務効率化にも関心があるいう。

 とはいえ、まだ歴は浅く、苦戦することも多いとmikoさん。「実はSEとしての経歴は短くて、理解曲線でいう『何も分からない』状態です。やり始めたころは『完全に理解した!』と思ったんですけど、いざ現場に出ると何も分からない(笑)」

●「実はビビリでリアリスト」 二足のわらじを続ける理由

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